科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
現代社会と心理学/Modern Society and Psychology |
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授業コード /Class Code |
A003901001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
水3(前期)/WED3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
岡村 心平/OKAMURA SHINPEI |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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岡村 心平/OKAMURA SHINPEI | 心理学部/Psychology |
授業の方法 /Class Format |
講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
メインテーマ:「平成」を"心理学"する。過去数十年間をキーワードを振り返りながら、現代社会の「心の健康」について再考する。 本講義は、全学のDPにおける(知識・技能)「共通教育等を通じて、広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性を涵養している」および(思考力・判断力・表現力等の能力) 「幅広い知識を活用してさまざまな問題を発見し、それを解決する方策を導くことができる」ことを目的としている。 現代社会はまさに激動の時代にさしかかっている。2019年5月より、日本では元号が「令和」へと移り変わり、まもなく新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大により、対人関係、働き方、社会・経済、医療、教育や福祉など、私たちの生活は大きく変化した。先行きが見えない中、現代社会はどのような方向に展開しているのだろうか。 時代は変化し、刷新され続けているものの、歴史は「過去」と確かに連続しており、そこから影響を受けている。これまでを振り返ることは、現在を相対化し、未来を志向する際には欠かせない。そこで本講義では、受講生の多くがその人生の大半を過ごしたであろう日本の「平成」期(1989-2019年)の30年間について、特に「心の健康(メンタルヘルス)」をめぐるキーワードを手がかりに振り返る。平成という時代をその象徴的なトピックをもとに振り返り、現在社会の諸問題を心理学的に理解すること、そして未来の社会、私たち自身の生き方を受講生自身が主体的に探索することを目指す。 なお、この科目の担当者は、臨床心理士として10年以上のキャリアを有し、教育・医療・産業分野で支援に従事し、公認心理師有資格者としても心の健康教育に取り組む実務経験のある教員である。心の健康や疾患、心理的な問題の解説などを通して、実践的な話題提供を適宜行っていく。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
・心の健康をめぐる基本的なキーワードについて、的確な理解を得る。 ・自分自身について振り返り、他者とのコミュケーションや社会との関係性を検討できる。 ・現代社会の諸問題について、心理学の基礎的な知見から解説できる。 |
授業のキーワード /Keywords |
心の健康(メンタルヘルス)、コミュニケーション、自己実現、トラウマ、少子高齢化、災害支援。 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式で行う。各回の小レポート課題を授業内で指定する期日までにオンラインで提出すること。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
本講義は授業テーマの性質上、心理社会的な問題や心理的な葛藤をめぐるトピック、実際の災害や事件などの出来事についても言及する。受講生の心理的負荷を考慮し、最大限の配慮を行った上で授業を実施するが、個人によっては心理的負荷がかかりやすいテーマを扱う授業を十分に理解し、承知した上で受講をすること。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
事前学習として配布資料を熟読すること(目安として45分)。課題に取り組み、授業の内容を吟味し振り返ること(目安として30分。) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
授業各回で、授業内容に関する小レポート課題の期限内の提出を求める。小レポートの評価やフィードバックについては、主に次回授業の冒頭で行う。最終授業では大レポートを課す。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
課題総数のうち2/3以上の提出を単位認定の要件とする。 各回の小レポート課題60%、期末大レポート40%。 |
テキスト /Required Texts |
使用しない。 |
参考図書 /Reference Books |
授業回ごとに、適宜参考図書を示す。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 授業の進め方や諸注意、成績評価などについて説明する。 | |
2 | 第2回 | 平成時代のキーワード | 平成時代全体の社会動向と心理学的な知見との関連について解説する。 | |
3 | 第3回 | 「心の闇」の時代(1) | 癒しブーム、カルト、生きづらさ…などのキーワードをめぐって、心理学的な視点から解説を行う。 | |
4 | 第4回 | 「心の闇」の時代(2) | 受講生からのコメントへの応答を通して、授業のテーマについてさらに理解を深める。 | |
5 | 第5回 | 「孤独とつながり」の時代(1) | ぼっち、コミュ力、ひきこもり…などのキーワードをめぐって、心理学的な視点から解説を行う。 | |
6 | 第6回 | 「孤独とつながり」の時代(2) | 受講生からのコメントへの応答を通して、授業のテーマについてさらに理解を深める。 | |
7 | 第7回 | 「私らしさ」の時代(1) | 自分探し、自己啓発、自己実現…などのキーワードをめぐって、心理学的な視点から解説を行う。 | |
8 | 第8回 | 「私らしさ」の時代(2) | 受講生からのコメントへの応答を通して、授業のテーマについてさらに理解を深める。 | |
9 | 第9回 | 「トラウマ」の時代(1) | アダルトチルドレン、ハラスメント、災害支援…などのキーワードをめぐって、心理学的な視点から解説を行う。 | |
10 | 第10回 | 「トラウマ」の時代(2) | 受講生からのコメントへの応答を通して、授業のテーマについてさらに理解を深める。 | |
11 | 第11回 | 「サブカルチャー」の時代(1) | ゲーム、アニメ、映画…などのトピックを紹介しながら、心理学的な視点から解説を行う。 | |
12 | 第12回 | 「サブカルチャー」の時代(2) | 受講生からのコメントへの応答を通して、授業のテーマについてさらに理解を深める。 | |
13 | 第13回 | 「自立と共生」の時代(1) | 自己責任、少子高齢化、無縁社会…などのキーワードをめぐって、心理学的な視点から解説を行う。 | |
14 | 第14回 | 「自立と共生」の時代(2) | 受講生からのコメントへの応答を通して、授業のテーマについてさらに理解を深める。 | |
15 | 第15回 | 授業のまとめ | 授業のまとめと振り返りを行い、最終課題について提示する。 |