科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
上級中国語ⅡA/中国語リーディングⅡ (読解)【ア】/Advanced Chinese ⅡA |
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授業コード /Class Code |
A003492001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火3(後期)/TUE3(AUT.) |
単位数 /Credits |
1.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
山本 透江/YAMAMOTO YUKIE |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リテラシー領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LITERACY STUDIES〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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山本 透江/YAMAMOTO YUKIE | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義・演習) |
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授業の目的 /Class Purpose |
長い歴史の中、日本と中国との間には人や文化の交流が絶えることなくつづいている。ただ政治、経済面においてその動向は流動的でもある。 日本政府観光局HPの統計によると、2019年訪日外客数累計は前年比2.2パーセント増の3,188万2,049人、内中国からは同14.5%増で959万4,394人と、実に30%を占めている。これに台湾からの489万602人(同+2.8%)、香港からの229万92人(同+3.8%)を合わせると、日本を訪れた中華圏の人は訪日客全体の約半数を占めたことになる。 しかし2019年後半よりコロナ禍など世界情勢の影響で、各国とも国内外での活動がより制限され、往来が困難となり、2022年11月までの統計によると来日外国人総数は246万1,900人、うち中華圏からは40万4,300人まで減少している。 それでも春節(旧正月)を含む1、2月の日本を訪れた中国人は確かに多く、年間を通じて来訪者にそれほど差がないのと、台湾、香港からの来訪客数は安定している。中国国内では、ECの整備により最近日本でわざわざ日本製品を購入する必要もなくなり、またSNS等で日本の芸能、文化等の情報を取り入れる層も増加しており、よってリピーターの増加が考えられる。そして買い物目的というよりはむしろ文化体験を目的とする観光が増え、反日でも親日でもない「知日」という言葉まで現れている。 この授業では、一般の中国人が読む書籍やインターネットサイト、さらにはそれに対する中国人のネットへの書き込みなどを通して、中国人がなぜ日本に興味を示すのかを理解する。そして同時に、中国で話題となっているニュースを読むことで、日本と中国との観点の違いを知ることを目的とする。また周辺の国、地域(韓国、台湾、香港など)との関係性についても触れたい。 この授業を履修することにより、全学DP(ディプロマ・ポリシー)に掲げられている「獲得した知識や技能を活用し、国内外において、価値観や意見の異なるさまざまな人と議論し、学びを深め、協同して、社会に役立てることができる」ようになる。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.辞書を使って発音を確認し、ピンインのない文章の音読ができる。 2.まとまりのある文章全体を辞書を使って自力で翻訳することができる。 3.中国人の日本への関心事に興味を持つことで、中国人への理解を増すことができている。 4.さらには、自国の文化を相手にアピールする手段としての中国語を身につけることができている。 |
授業のキーワード /Keywords |
中国語、中国時事、中国文化、日本文化、訪日中国人 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
まずはピンインのない簡体字の長文に慣れるため、こちらで準備した中国の報道やコラムなどを丁寧に読む。4回目の授業を目安に授業で扱うテーマを皆で話し合って決め、あらかじめひとまとまりの文章をそれぞれに割り当て、担当者がその日本語訳などを発表することで授業を進めていく。受講人数によっては何度もあたる可能性がある。対話型の授業にしたいと考えているので、担当者以外の受講生からの積極的な発言も期待している。音読は随時行う。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
2年次に中国語科目を履修した学生と同等レベルの基礎力が必要。 この科目は前期Ⅰを履修せず後期Ⅱだけを履修することも可能である。ただし、授業内容がⅠとⅡとで連続するため、上級中国語ⅠAも併せて履修しておくことが望ましい。 受講生の興味・要望に応じてスポットを当てる話題の変更も可能である。中国について特に興味を持っていることがあれば、積極的に提案してほしい。 受講人数や受講生のレベルによって、授業内容や進度が変わることがある。 中日辞典持参。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
日本語訳などの担当を全員で分担し授業を進めますので、予習が必要となります(1時間以上)。また、毎回の授業でその日の内容に関する小テスト(課題も含む)を行うので、担当以外の受講生も、資料にはあらかじめ目を通しておくようにしてください(20分以上)。課題は授業内容について次回回提出とし、内容について授業内で検討します。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
課題は授業内容についてレポート等次回提出とし、内容について授業内で検討する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
・発表内容評価 40% ・小テストの結果に対する評価 20% ・期末試験 40% ※単位取得には10回以上の出席が必要。 |
テキスト /Required Texts |
教科書は使用しない。主題に応じて資料を事前に配付し、それを教材とする。 |
参考図書 /Reference Books |
辞書は必ず用意してください。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンスと力だめし | 「授業の進め方」の説明後、中国語の基本文法をチェック、今年話題となっているニュースの概要を捉える。 各自、中国について興味のあるテーマを発表。 |
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2 | 第2回 | 今年の春夏における中国人の旅行事情 | この春や夏に起こった旅行に関する現象や傾向を中国のニュースで確認する。 各自、興味のあるテーマを発表。 |
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3 | 第3回 | 国慶節について(1) | 中国の建国記念日である10月1日の国慶節では、1週間休みとなる。その間の中国人の旅行事情を報道記事などで確認する。 日本紹介記事について割り当て、長文読解の割り当てを決める。 |
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4 | 第4回 | 国慶節について(2) | 中国の建国記念日である10月1日の国慶節では、1週間休みとなる。その間の中国人の動向を報道記事などで確認する。 | |
5 | 第5回 | 国慶節について(3) | 中国の建国記念日である10月1日の国慶節では、1週間休みとなる。その間の中国人の動向について考察する。 | |
6 | 第6回 | 日本紹介記事を読む(1) | 事前に提出された記事について、各担当者からの発表に基づき授業を進める。 | |
7 | 第7回 | 日本紹介記事を読む(2) | 事前に提出された記事について、各担当者からの発表に基づき授業を進める。 | |
8 | 第8回 | 日本紹介記事を読む(3) | 事前に提出された記事について、各担当者からの発表に基づき授業を進める。 | |
9 | 第9回 | 日本紹介記事を読む(4) | 事前に提出された記事について、各担当者からの発表に基づき授業を進める。意見交換。 | |
10 | 第10回 | 東アジアの文化(1) | 中国だけでなく、韓国、香港、台湾をも巻き込んだ文化・芸能事情について。映画や書籍などの波及についての資料を読む。 | |
11 | 第11回 | 東アジアの文化(2) | 中国だけでなく、韓国、香港、台湾をも巻き込んだ文化・芸能事情について。映画や書籍などの波及についての資料を読んでから、意見交換を行う。 | |
12 | 第12回 | 長文読解(1) | 少し改まった文章の概要をどのくらい正確にとらえられるかを見る。 資料を配布し、各担当者の発表によって授業を進める。 |
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13 | 第13回 | 長文読解(2) | 少し改まった文章の概要をどのくらい正確にとらえられるかを見る。 資料を配布し、各担当者の発表によって授業を進める。 |
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14 | 第14回 | 長文読解(3) | 少し改まった文章の概要をどのくらい正確にとらえられるかを見る。 資料を配布し、各担当者の発表によって授業を進める。また意見交換を行う。 |
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15 | 第15回 | 期末試験 | これまで扱った文章から重要事項を問う。 |