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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
上級中国語ⅠA/中国語リーディングⅠ (読解)【ア】/Advanced Chinese ⅠA
授業コード
/Class Code
A003482001
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
共通教育科目/
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
火3(前期)/TUE3(SPR.)
単位数
/Credits
1.0
主担当教員
/Main Instructor
山本 透江/YAMAMOTO YUKIE
科目区分
/Course Group
【共通教育科目】 〈リテラシー領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LITERACY STUDIES〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
山本 透江/YAMAMOTO YUKIE 共通教育センター
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義・演習)
授業の目的
/Class Purpose
長い歴史の中、日本と中国との間には人や文化の交流が絶えることなくつづいている。ここ数年は両国の間に冷たい空気が流れ、中国を観光で訪れる日本人は減少してしまっている。しかし、反対に日本を観光で訪れる中国人の数はいまなお増え続けており、日本政府観光局HPの統計によると、2018年訪日外客数累計は前年比8.7パーセント増の3119万1800人、内中国からは同13.9%増で838万100人と、実に37.2%を占めている。これに台湾からの475万7300人(同+4.2%)、香港からの220万7900人(同-1.1%)を合わせると、日本を訪れた中華圏の人は訪日客全体の約半数を占めたことになる。顕著なのは、春節(旧正月)を含む1、2月の日本を訪れた中国人は確かに多いものの、年間を通じて来訪者にそれほど差がない点であるのと、台湾、香港からの来訪客数は安定しているという点である。中国国内では、ECの整備により最近日本でわざわざ日本製品を購入する必要もなくなり、またSNS等で日本の芸能、文化等の情報を取り入れる層も増加しており、よってリピーターの増加が考えられる。そして買い物目的というよりはむしろ文化体験を目的とする観光が増え、反日でも親日でもない「知日」という言葉まで現れている。
しかし2019年後半より世界中で明らかになりつつあるコロナ禍の影響は、国内外での活動がより制限され、移動もままならず、2020年以降は往来が困難になり、ネットからの情報入手や活動が主流となっている。
この授業では、一般の中国人が読む書籍やインターネットサイト、さらにはそれに対する中国人のネットへの書き込みなどを通して、中国人がなぜ日本に興味を示すのかを理解する。そして同時に、中国で話題となっているニュースを読むことで、日本と中国との観点の違いを知ることを目的とする。また周辺の国、地域(韓国、台湾、香港など)との関係性についても触れたい。
 この授業を履修することにより、全学DP(ディプロマ・ポリシー)に掲げられている「獲得した知識や技能を活用し、国内外において、価値観や意見の異なるさまざまな人と議論し、学びを深め、協同して、社会に役立てることができる」ようになる。
到 達 目 標
/Class Objectives
1.辞書を使って発音を確認し、ピンインのない文章の音読ができる。
2.まとまりのある文章全体を辞書を使って自力で翻訳することができる。
3.中国人の日本への関心事に興味を持つことで、中国人への理解を増すことができている。
4.さらには、自国の文化を相手にアピールする手段としての中国語を身につけることができている。
授業のキーワード
/Keywords
中国語、中国時事、中国文化、日本文化、訪日中国人
授業の進め方
/Method of Instruction
まずはピンインのない簡体字の長文に慣れるため、こちらで準備した中国の報道やコラムなどを丁寧に読む。4回目の授業を目安に授業で扱うテーマを皆で話し合って決め、あらかじめひとまとまりの文章をそれぞれに割り当て、担当者がその日本語訳などを発表することで授業を進めていく。受講人数によっては何度もあたる可能性がある。対話型の授業にしたいと考えているので、担当者以外の受講生からの積極的な発言も期待している。
履修するにあたって
/Instruction to Students
2年次に中国語科目を履修した学生と同等レベルの基礎力が必要。
この科目は前期のⅠを履修せず後期のⅡだけを履修することも可能である。ただし、授業内容がⅠとⅡとで連続するため、後期のⅡも併せて履修しておくことが望ましい。
受講生の興味・要望に応じてスポットを当てる話題の変更も可能である。中国について特に興味を持っていることがあれば、積極的に提案してほしい。
受講人数や受講生のレベルによって、授業内容や進度が変わることがある。
中日辞典を携帯して授業に臨むこと。紙の辞書が望ましいが,電子辞書でも良い。またPCやスマートフォンなどをインターネットに繋いで検索してもかまわない。"
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
発表者であるかどうかにかかわらず,授業には積極的に参加しなければならない。そのためには全員が教材・資料を予習し,授業の中で教員から不意に発せられる質問に答えたり,自ら発言したりするための準備を十分にしておく必要がある。この授業では,一人の発表者だけが教員と受け答えをし,他の学生はそれをただ黙って聞いていることに終始するような状況を作ることは,絶対にない。さらに,毎回の授業でその内容に関する課題が提示され,その提出が求められる。提出物の検証(発表など)は次回行われる。また小テストも随時行なわれる。これら全てに備えようとすれば,最低でも授業時間と同じ1時間30分程度の学修時間は必要となるだろう。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
毎回の授業でその内容に関する課題が提示され,その提出が求められる。提出物の検証(発表など)は次回行われる。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
・発表内容評価 40%
・小テストの結果に対する評価 20%
・期末試験 40%
それぞれに対する評価の基準は「到達目標」に従う。
※単位を取得するためには10回以上の出席が必要である。
テキスト
/Required Texts
教科書は使用しない。主題に応じて資料を事前に配付し、それを教材とする。
参考図書
/Reference Books
辞書は必ず用意してください。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンスと力だめし 授業の進め方の説明後、中国語の基本文法をチェック、今年話題となっているニュースの概要を捉える。
各自、中国について興味のあるテーマを発表。
2 第2回  中国の祝祭日 第1回授業で行なった基礎の再確認と中国の祝祭日に関する資料を読む。
各自、興味のあるテーマを発表。
3 第3回 スポーツ(1) 中国国内で人気のある、また政府主導で強化の進むスポーツについて資料を読む。
4 第4回 スポーツ(2) 前回に加えて、世界杯やオリンピック競技に関する資料を読む。
5 第5回 文化・芸能(1) 近年の新聞記事などを読み、携帯端末の普及につれ日本同様、大学生の就職事情や若年層の経済動向に与えた影響について考える。
6 第6回  文化・芸能(2) 中国から他国への文化発信について考える。
7 第7回 生活(1) 主に都市部の生活についての資料を読む。
8 第8回 生活(2) 前回の資料に基づく意見交換。
9 第9回 長文読解(1) 事前に提出された記事について、各担当者からの発表に基づき授業を進める。意見交換。
10 第10回 長文読解(2) 少し改まった文章の概要をどのくらい正確にとらえられるかを見る。
資料を配布し、各担当者の発表によって授業を進める。
11 第11回 長文読解(3) 少し改まった文章の概要をどのくらい正確にとらえられるかを見る。
資料を配布し、各担当者の発表によって授業を進める。
12 第12回 長文読解(4) 少し改まった文章の概要をどのくらい正確にとらえられるかを見る。
資料を配布し、各担当者の発表によって授業を進める。
13 第13回 中華圏(1) 中国だけでなく、韓国、香港、台湾をも巻き込んだ経済・文化・芸能事情等について。映画や書籍などの波及についての資料を読む。
資料を配布し、各担当者の発表によって授業を進める。
14 第14回 中華圏(2) 中国だけでなく、韓国、香港、台湾をも巻き込んだ経済・文化・芸能事情等について。映画や書籍などの波及についての資料を読む。
資料を配布し、各担当者の発表によって授業を進める。また意見交換を行う。
15 第15回 期末試験 これまで扱った文章から重要事項を問う。

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