科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
法と社会Ⅱ/Law and Society Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
A000322001 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
金3(前期)/FRI3(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
佐藤 弘直/SATOU HIRONAO |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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佐藤 弘直/SATOU HIRONAO | 法学部/Law |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義) |
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授業の目的 /Class Purpose |
より広い視野と柔軟な思考力は,よりよい生活を送るために必要である。年齢と社会の動きに応じた学びをしていかなければならない。社会のできごとを知ることも学びである。社会のできごとや事件を知り,分析することから得られた知識が生活を豊かにしてくれるともいえる。われわれ人間は,食料や生活に必要な物品を手に入れ,それを使用・消費して生存を確保している。生身の人間として生涯を過ごしていくのである。とりわけ大学卒業後は,保護者の下を離れ,ひとりの社会人として日常生活を営み,職場では事業を遂行する中で取引の場面に直面する。このような場面に直面して,他人との取引という契約が間近にあることに気付くのである。契約の当事者となっことを強く意識しなければならなくなった際に,自己がどのような法的地位に立っているか,相手方との間で契約に起因する言い分に違いが生じてしまった際に契約に関する法律についてのイメージがあると心強い。そこで,契約の規律に関する特徴を理解することを目的とする。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.取引で対面する当事者間で形成される契約上の地位に関し民法が採用する規律,および民法の規律の果たす役割について説明できるようになる。 2.民法の中で想定する契約の種類や特徴について説明できるようになる。 3.契約法の全体像の理解を深め,契約に起因して生じた言い分の違いがどのように解決されるかを説明できるようになる。 4.民法の構成を契約に関する法律という視点から,民法の基本的な原則を説明できるようになる。 5.契約に関する民法の規律について多角的に知ることにより,言い分の相違が発生した際の解決策を想定できるようになる。 |
授業のキーワード /Keywords |
契約,当事者,意思表示,債権・債務,強制履行,利益の衝突,権利の実現,契約の解除 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式により,テキストに記述されている内容を具体的事例とともに解説することが中心となる。新聞記事や裁判所判決、身近な事例を素材として民法上の制度を解説していく。場合によっては受講者から気になる事件や問題を提示してもらい、解説のかたちで適宜フィードバックする。受講生は、問われていないときでも自ら主体的に思考しながら、講義の内容を理解する必要がある。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
指定のテキストを購入し,丹念に読み込んでいることを前提に講義は展開される。 また新聞やテレビニュースで気になった記事や報道をチェックし,どのような法律問題となる可能性があるかを考えておくこと。講義までに講義の範囲・内容を記載したレジュメをアップロードする(URLは下記を参照)。ダウンロードし、プリントアウトして、ノートの一部として利用すること。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
講義前にはあらかじめ指定されているテキストの部分を読み込んでおく。(1時間程度) 講義後は,講義で取り上げられた内容でキーワードとなる専門用語の意味を押さえておくこと。そのキーワードに関連する新聞記事など世間一般で報道がないか調べてみること。(1時間程度) |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
原則として課さない。新型コロナウイルス感染症の状況などにより、定期試験を実施することができないときは、定期試験に替えて課題レポートを課す。課題レポートを求める場合は、事前に通知する。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
定期試験100%で評価する。出席は成績評価の対象とはならない。 |
テキスト /Required Texts |
窪田充見『契約法入門-を兼ねた民法案内』(弘文堂、2022年) |
参考図書 /Reference Books |
講義の時に,適宜紹介する。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス,民法と契約法 | ガイダンス,日常生活の中で使われている法律の紹介 | |
2 | 第2回 | 契約の種類,契約をめぐる原則 | 契約に関する基礎知識の紹介 | |
3 | 第3回 | 契約の成立,契約のために必要な民法上の能力 | 契約を締結するために必要な事柄の確認 | |
4 | 第4回 | 代理人による契約 | 他人に依頼して締結する契約の概要 | |
5 | 第5回 | 契約の無効と取消し,意思表示 | 締結した契約の効力の概要 | |
6 | 第6回 | 意思表示と第三者 | 契約を締結するためのやりとり | |
7 | 第7回 | 契約の目的と種類,売買契約 | 身近な契約である売買についての概要 | |
8 | 第8回 | 所有者としての権利の移転 | 所有する物が他人の物となる契約 | |
9 | 第9回 | 賃貸借 | マンションなど利用料を支払って他人の物を使う契約 | |
10 | 第10回 | 債権の譲渡,契約上の地位の移転 | 契約した者の法律上の地位の移動 | |
11 | 第11回 | 消費貸借,請負と委任 | お金を借りる契約,家を建ててもらう契約,弁護士に裁判を依頼する契約 | |
12 | 第12回 | 契約の実現 | 締結した契約を守ってくれないときの対策 | |
13 | 第13回 | 履行の強制と損害賠償 | 裁判によって契約を守らせる方法と損害を賠償させる方法 | |
14 | 第14回 | 責任財産の確保 | 締結した契約を守ってくれないときの備え | |
15 | 第15回 | 契約の解除 | 締結した契約を破棄する方法 |