科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
現代の社会(消費者とリスク)/Modern Society |
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授業コード /Class Code |
A000282503 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
木2(後期)/THU2(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
高梨 薫/TAKANASHI KAORU |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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高梨 薫/TAKANASHI KAORU | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
「講義」8~10名の講師(予定)によるオムニバス形式です。 対面授業(講義) ※今後の感染状況等によっては変更の可能性があります。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は全学DPに示す「獲得した知識や技能を活用し、国内外において、価値観や意見の異なるさまざまな人と議論し、学びを深め、協働して、社会に役立てることができる。」を目指しています。 私たちは、日常、さまざまな物やサービスを購入して生活している。現代では、商品の製造・流通・販売が高度に発達しており、消費生活が便利になった反面、商品の購入や使用に関して消費者が思わぬトラブルに巻き込まれることもある。身近な例を1つ挙げると、インターネットでの販売を利用する場合、自宅にいて物が購入できるという便利さがある一方で、商品を手に取ることなく購入することから、送られてきた商品が希望したものと違っていたなどのトラブルが生じることがある。 本講義は、成年年齢引下げ(2022年4月)に向け大学においては自立した若年消費者の育成が文部科学省から指導され、またコロナ禍により「新しい生活様式」への移行も余儀なくされる現代社会において、入学時から養うべき大学生に必要なリスク管理能力を、保険事業の実例も交えることで確かな消費者能力を身に付け、延いてはSDGsの達成にも意識を高めることを目標とする。 それにより、さまざまな問題を発見し、それを解決する方策を導くことができ、獲得した知識や技能を社会に役立てることができる。そのために各回(計15回)の授業のための予習・復習に1時間程度を要します。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
(1) 現代の社会で生じている様々な消費者トラブルの特徴を知る。 (2) 消費者トラブルの予防法および対処法の基本を知る。 (3) 消費者市民社会の一員として自らが何を心がけるべきかを知る。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
この講義は、学外から招いた講師によるリレー講義を中心とする。学外講師(約8~10名)は、行政、企業、消費生活センターなど、多様な職域において消費者問題に携わっている方々により構成される。なお、下記の「授業計画」は学外講師の都合などにより一部変更されることがある。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
本講義は、担当者が交代するオムニバス形式をとるので、各講義終了後に、受講者にミニッツペーパー(出席カードに記入)を作成してもらい、講義の感想・意見などを集約する。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
さまざまな問題を発見し解決する方策を導くため、獲得した知識や技能を役立てる授業を進める上で、60分程度の自己学習時間が必要である。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
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成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
客員教授によるオムニバス講義であり、評価は毎回のコメント(カード)(20%)と、定期試験期間中に試験(マーク式)を行い(80%)、両者により評価する。 |
テキスト /Required Texts |
概ね各回、資料を配布します。資料はファイルして授業の際、いつでも振り返りができるようにしておいて下さい。 |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 ガイダンス | 本講義の概要 | 本講義の概要を説明する。 | |
2 | 第2回 消費者問題とは | 消費者問題 背景と歴史 | 消費者問題の背景と歴史「消費者保護から自立した消費者へ」(消費者教育アドバイザーから) | |
3 | 第3回 消費者の実情 | 消費行動と相談事例 | 消費者の消費者行動と相談事例の紹介(消費者教育アドバイザー) | |
4 | 第4回 企業経営と消費社会(1) | 企業経営と消費の関係について理解 | 産業基盤の進化によって,企業と消費の関係はどのように発展しているのかについて考察していく。(1) |
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5 | 第5回 企業の消費者対応(ACAP) | 企業の消費者対応 | 取引の相手方である企業が消費者に対して対応している内容について説明する。 | |
6 | 第6回 消費社会の最新トピック(ネット) | 消費者トラブルの特徴の理解(ネット) | ネット社会とどう向き合っていけばいいか、トラブル事例を参考に考えていく。 |
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7 | 第7回 消費社会の最新トピック(金融) | 消費者トラブルの特徴の理解(金融) | 消費者が遭遇するトラブルの実態から見た、消費者の行動を説明する。 |
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8 | 第8回 リスクに備える1 | リスクに備える保険事業 | リスクへの対応方法の一つに、損害の発生を予想して、損害額を補てんする「リスクファイナンシング」があり、損害保険がこれに該当します。損害保険の観点から、個人としてどのような備えができるかについて考えます。 | |
9 | 第9回 企業経営と消費社会(2) | 企業経営と消費の関係について理解 | 企業と消費の関係はどのように発展しているのかについて考察していく。(2) | |
10 | 第10回 リスクに備える2 | 企業が行うリスクマネジメント | 企業が自社を取り巻く様々なリスクを予見し、そのリスクがもたらす損失を予防するための対策や不幸にして損害が発生した場合の事後処理対策等を、効果的・効率的に講じることによって、事業の継続・安定的発展を確保していく企業経営上の手法をリスクマネジメントと言います。リスクマネジメントの重要性や具体的な手法、各社の取組み状況等について考えます。 | |
11 | 第11回 消費社会の最新トピック(消費者教育の推進) | これからの消費者教育 | 国の消費者教育をめぐる動きを中心に最新の取り組み内容を説明する。 |
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12 | 第12回 リスクに備える3 | サプライチェーンのリスクマネジメント |
消費者の利益を実現するためには、サプライチェーンに関わるすべての企業が協力し合い、サプライチェーン上で生じるリスクを軽減させる取り組み等を行う必要があります。 サプライチェーンにおけるリスクマネジメントの重要性について解説します。 |
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13 | 第13回 消費社会の最新トピック(ヒーブ協議会) | 企業と生活者とつなぐ |
消費者の声で改善された事例や、商品開発・改善の流れから、消費者・企業のとるべき行動を考える。 |
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14 | 第14回 消費社会の最新トピック(消費者教育アドバイザー) | 消費者教育について(展望) | 消費社会を生き抜く(ワークショップ) | |
15 | 第15回 まとめ | 本講義の総括 | 講義全般にわたり概略を振り返り、各自が消費者として考え、行動していくことを確認する。 |