科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
欧米の社会と文化Ⅱ/Western Culture and Society Ⅱ |
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授業コード /Class Code |
A000232503 |
開講キャンパス /Campus |
ポートアイランド |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
火1(前期)/TUE1(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
為村 啓二/IMURA KEIJI |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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為村 啓二/IMURA KEIJI | グローバル・コミュニケーション学部/Global Communication |
授業の方法 /Class Format |
パワーポイントを使った講義形式で授業を進める。 「対面授業」で行います。 毎回の授業の終わりに、理解度を把握するために小レポートを課す。 特別警報(すべての特別警報)または暴風警報発令の場合(大雨、洪水警報等は対象外)の本科目の取扱いについて ⇒授業を実施します。 ただし、避難指示、避難勧告が発令されている場合はご自身の安全を最優先にし、自治体の指示に従って行動してください。 |
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授業の目的 /Class Purpose |
欧米の文化は長い歴史の中でキリスト世界とイスラム世界との対立の歴史であったと言っても過言ではない。欧米の文化や社会を理解するためにはこれらの宗教や文化を深く掘り下げて行く必要がある。本授業では世界2大宗教を歴史的に検証し、その二大勢力が今日に至った経緯を詳しく理解する。 なお、この授業の担当者は、外資系航空会社で営業、マーケティング業務を30年以上経験している、実務経験のある教員であるので、より実践的な観点から欧米の社会・文化を解説出来る。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
本授業を通じて広い教養を身に付け、豊かな人間性や社会性を養うことで、自分の意見や口頭や文章によって表現し、相手の意見を理解する事で、良好なコミュニケーションをとる事が出来る。 獲得した知識や技能を活用し、国内外において、価値観や意見の異なる様々な人と議論し、学びを深め、 共同して、社会に役立てる事が出来る。 二大宗教のつながりと違いを明確に理解することが出来る。 それぞれの宗教の価値観を理解することが出来る。 他の地域の文化や宗教との違いを述べることが出来る。 今後どのようにして平和的共存が出来るかを考えることが出来る。 |
授業のキーワード /Keywords |
ユダヤ教 キリスト教 イスラム教 モスク 教会 十字軍 イエス ムハンマド コーラン 旧約聖書 新約聖書 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
毎回テーマ毎に講義を行い、そこで学んだ内容について学生が意見交換する。また、テーマを決めて予習し、次回の授業で発表をする。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
事前学習、復習は必須です。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
毎回の授業の復習と課題に取り組む時間が必要 予習に約1時間 復習に約1時間必要とする。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
課題を授業終了後必ずdotCampusに提出することにより出席とみなされる |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
授業への積極的参加や取り組み、提出課題などを総合して評価します。 課題提出70% 最終レポート 30% |
テキスト /Required Texts |
特になし |
参考図書 /Reference Books |
特になし |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | イントロダクション | 授業の進め方、留意点を解説する。 | |
2 | 第2回 | 二大宗教の始まり | キリスト教とイスラム教の誕生の歴史とその背景を解説する。また同時に他の宗教との違いについてここで検証する。 | |
3 | 第3回 | ユダヤ教とキリスト教 | キリスト教とユダヤ教は聖典を共有し、ごく近い関係でありながらそれ故に対外に反目し続けている。この二つの宗教の関係はその後のヨーロッパの暗い歴史に大きく影響し、また中東問題とも密接な関係を持つこととなる。 | |
4 | 第4回 | キリスト教とローマ帝国 | ローマ帝国で迫害を受けてきたキリスト教が何故帝国の国教として認められたのか。その背景とその後のローマ帝国、特に西ヨーロッパの歴史に影響を及ぼしたのかを検証する。 | |
5 | 第5回 | 西洋哲学との融合 | プラトンは現象の背後に普遍的なイデアを設定したが、アリ ストテレスはそれを修正して広く諸学問の基礎を作った。キ リスト教においても両者の哲学の影響をうけて神学が成立し た。9世紀にヨーロッパではスコラ神学が展開し、西洋哲学 の基盤となる。 | |
6 | 第6回 | 中世ヨーロッパとキリスト教 | 中世ヨーロッパの国家と宗教は密接な関係がある。各国家の勃興はキリスト教に大きく影響を受け、宗教とともに発展を遂げる。中世ヨーロッパの歴史を宗教の側面から検証する。 | |
7 | 第7回 | イスラムの誕生 | キリスト教と同じ経典を持つイスラム教は一神教であり、互いの髪は絶対的である。ユダヤ教、キリスト教との違いを詳しく検証することにより互いに相容れない関係について理解する。 | |
8 | 第8回 | カリフの時代 軍人政権の分立 | イスラムの礎を築いた預言者ムハンマドがなくなった後、後継者問題が浮上する。この時代に多数派のスンニー派と少数派のシーア派が誕生し、今日に至る。その後反乱を起こしアッバース朝が誕生する。8世紀にはアッバース朝が首都バグダードを中心とした国際商業都市とて繁栄し、アラブ・イスラム文化が広まっていく。 | |
9 | 第9回 | 拡大、交流するイスラム 12?15世紀 |
強力な軍事力を背景にオスマン帝国が現在のトルコを中心に繁栄する。この時期イスラムの帝国は広大な領土を支配する。 | |
10 | 第10回 | 二大勢力の戦い 十字軍 ジハード | 東ローマ帝国の依頼を受けたローマ教皇がエルサレム奪回を目的として始まった十字軍遠征は旧キリスト教圏の回復・奪回、異端への討伐軍、教皇に敵対する勢力への軍事行動、異教徒への布教・征服などの目的を持つが、回を重ねるごとにその意味合いが薄れてゆく。 | |
11 | 第11回 | 二大勢力の戦い (2) |
計8回にわたる十字遠征でキリスト教世界は大敗を喫する。この時代から植え付けられたキリスト教世界のイスラムに対する誤解、偏見が現在も引き継がれた。十字遠征がこの2大宗教に与えた影響を検証する。 | |
12 | 第12回 | ペルシャ語文化の繁栄 13?19世紀 |
トルコ・モンゴルの遊牧民俗の流入により、中央アジアに遊牧国家が誕生し、イラン系て移住民がこの地域を支配する。また、オスマン帝国が支配領土を拡大し、いかに統治し発展していったかを見ていく。 | |
13 | 第13回 | ナポレオンのエジプト遠征 | ヨーロッパの列強諸国の侵略活動が進んでゆく中、18世紀末のナポレオンによるエジプト遠征はイスラム世界に大きな影響を及ぼすこととなる。 | |
14 | 第14回 | 植民地化とナショナリズム | 西欧列強による植民地化と、これに対する抵抗運動が起きる。第一次大戦後に多くのイスラム国家が独立は果たす。しかしこの時代に生まれた多くの矛盾がこれからのイスラム世界とキリスト世界の更なる亀裂へ発展する。 | |
15 | 第15回 | グローバル化の中のキリスト・イスラム世界 | シオニズム、ムスリムの問題が混在する中東問題はこの地域の石油エネルギー資源の覇権争いと相まってますます混沌さを増している。これからますます進んで行くグローバル化の中、イスラム世界とキリスト世界の共存は必要不可欠である。。 |