科目一覧へ戻る | 2023/07/20 現在 |
開講科目名 /Class |
日本の歴史と文化Ⅰ/Japanese History and Culture Ⅰ |
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授業コード /Class Code |
A000162003 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2023年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火4(後期)/TUE4(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
金 益見/KIM IKKYON |
科目区分 /Course Group |
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉 |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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金 益見/KIM IKKYON | 人文学科/Humanities |
授業の方法 /Class Format |
対面授業(講義形式) |
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授業の目的 /Class Purpose |
現在、日本社会はかつてないほどに格差が拡大しています。 本講義では、日本に格差社会が広がり、階層の断絶が深まるまでの歴史的背景を学びます。無理解の先の分断を生まないために、まずは「自分とは違う階層」の現実を知ることが目的です。次に、格差問題を自己の課題とつなげて、これから社会を担っていく人間としてのあり方について自覚を深めることができるようになることを目指します。 また講義を通して、人文学部ディプロマポリシーに掲げられた、「複数の分野の基礎知識を教養として身につけている。」および「人間の行動や文化に関する専門知識と技能を総合的、体系的に身につけている」ことが可能になります。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
①歴史を学んだ上で、現在の問題に結び付けて考える力をつけること。 ②今まで「あたりまえ」と思い込んでいたことが、実は「変」なのかもしれないと気づける視点を養うこと。 ③格差から生じる社会問題を自分事として考えられるようになること。 |
授業のキーワード /Keywords |
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授業の進め方 /Method of Instruction |
講義形式を中心にして進めます。 毎回授業内容に関するコメントを、出席カードに書いてもらいます。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
私語厳禁です。授業に関係のないもの(スマートフォンや雑誌など)を机の上に出すことも禁じます。 これらを含めた受講上の約束事は1回目の授業で説明します(受講上の約束事が守れない場合は即退出、場合によっては即不合格とします)。 履修登録の際には、このことを十分に理解してください。 |
授業時間外に必要な学修 /Expected Work outside of Class |
授業ノートを作り、毎回授業後に1時間程度の復習を行ってください。また授業中に出てきたキーワードを、自分で調べたりしながら、興味の幅を広げていただけると嬉しいです。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
出席カードに記入されたコメントの一部は、受講者の理解を深めるために、次の授業のはじめに共有します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
試験90%(持ち込み不可) 授業への参加態度10%で評価します。 |
テキスト /Required Texts |
なし |
参考図書 /Reference Books |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | ガイダンス | 授業の進め方や約束事、評価方法について説明します。 | |
2 | 第2回 | 日本における格差社会 | 日本における格差社会の概要を説明します。 | |
3 | 第3回 | 家族の歴史と格差① | 日本の家族はどのように形成されたのか。家の中の格差構造が作られた歴史と、そこに根付いている文化が、現在どのような社会問題を引き起こしているのかを紐解いていきます。 | |
4 | 第4回 | 家族の歴史と格差② | 変容する日本の家族について、急速に進む少子高齢化の原因、家庭内暴力、家族に求められる責任と家族間の格差について考えます。 | |
5 | 第5回 | 教育の歴史と格差① | 学校の格差について取り上げます。都道府県間の格差、家庭環境と進学率の相関、日本の教育制度の特徴としての高校間格差など、学校教育関する格差構造が作られた歴史と現状を学びます。 | |
6 | 第6回 | 教育の歴史と格差② | 「社会関係資本」と「親密性」、「スクールカースト」と「いじめ」、「友だち」とは一体何なのか。学校の中の人間関係における格差について考えます。 | |
7 | 第7回 | 職業の歴史と格差① | 職業の階層構造が作るものは何か。職業と所得に関する格差構造と、そこに根付いている文化が、現在どのような社会問題を引き起こしているのかを紐解いていきます。 | |
8 | 第8回 | 職業の歴史と格差② | 「夜の街」バッシングの背景にある差別について考えます。なぜ人は夜の街で働くのか、そこにどんな現実があるのか、「昼職」と「夜の街」の分断について考えていきます。 | |
9 | 第9回 | ジェンダーの歴史と格差① | 男と女の不平等史、ジェンダーに関する格差構造が作られた歴史と、そこに根付いている文化が、現在どのような社会問題を引き起こしているのかを紐解いていきます。 | |
10 | 第10回 | ジェンダーの歴史と格差② | 男と女の不平等史、ジェンダーに関する格差構造が作られた歴史と、そこに根付いている文化が、現在どのような社会問題を引き起こしているのかを紐解いていきます。 | |
11 | 第11回 | マイノリティーの歴史と格差① | 「底辺」の在日外国人史、日本に住む外国人に関する格差構造が作られた歴史と、そこに根付いている文化が、現在どのような社会問題を引き起こしているのかを紐解いていきます。 | |
12 | 第12回 | マイノリティーの歴史と格差② | 障害者と福祉格差について考えます。特に、障がい持った子どもたちの現状について具体例を挙げながら考えていきます。 | |
13 | 第13回 | 格差社会とどう向き合うか① | 大学生が当事者にもなっている世代格差を取り上げ、その歴史的背景を説明します。格差問題を自分事として考えた時に、どう向き合っていけばいいのか、各自で文章にまとめます。 | |
14 | 第14回 | 格差社会とどう向き合うか② | 前回まとめた文章を発表していただきます。そこで、問題意識を共有し、新たな解決策を考えていきます。 | |
15 | 第15回 | 試験 | 今まで授業でレクチャーしたことの確認テストを行います。 |