総合案内2024
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770,4472021年度98,3002017年度088Research activities研究活動■薬学部 教授 稲垣 冬彦【研究課題名】 広島県内CO₂循環を目指した、CO₂選択的回収剤 広島県内企業である三井金属鉱業株式会社が提示した課題「溶鉱炉排ガス中CO₂を選択的に回収する高効率システムを構築」に企業と連携して取り組みます。本プロジェクト期間内では、大気(CO₂ 約0.04vol%)よりも高濃度条件の溶鉱炉排ガス中のCO₂(CO₂ 約5-10vol%)を選択的に回収するアミンの選定及びラボプラント(小規模装置)を設計・製作し、実ガス(広島県の三井金属鉱業株式会社内の溶鉱炉排ガス)による検証を行い、CO₂のみを選択的に回収するシステムを構築することを目指します。による溶鉱炉排ガス中CO₂の効率的回収■心理学部 准教授 河瀬 諭基盤研究(B)【研究課題名】 音楽に同期した身体運動による 本研究の目的は、音楽に合わせて他者と運動同期する際に形成される「社会的な絆」に、どのような要因が関与しているか明らかにすることです。音楽やリズムに合わせた踊りは、古今東西多くの地域で見られます。このような行為には、他者との「社会的な絆」の形成という人にとって重要な役割があることが指摘されています。こうした人の普遍的行動に焦点を当てることで、音楽や舞踊が社会集団の形成にいかに関わっているかという根源的な問いへの洞察を提供します。同時に、実践場面に応用できる知見をもたらすことも期待されます。社会的な絆の形成プロセスの解明本学は教育研究機関として、社会的課題の解決に取り組み、研究推進事業に積極的に参画するとともに、その成果を広く社会に還元しています。また、競争的研究費の獲得のほか、特許の取得・活用、産学官連携活動を推進し、多様で優れた学術研究を広く世の中に展開できるよう研究者の支援を行っています。2023年度に採択された競争的研究費の例として、カーボンリサイクル(CR)を県産業の柱の一つとして育成し、県経済の発展、さらに世界のCRに貢献することを目的とした広島県CR関連技術の研究・実証支援制度「HIROSHIMA CARBON CIRCULAR PROJECT」の県内企業課題解決型に、薬学部稲垣教授が採択されました。また、神戸市の地域課題、行政課題の解決等を目的として若手研究者の研究活動経費を補助する「大学発アーバンイノベーション神戸」に2022〜2023年度の2年間のプロジェクトとして、現代社会学部の菊川講師が採択されました。その他、本学での企業等との共同・受託研究の件数・研究費も近年増加傾向にあります。近年は、科研費獲得セミナーの開催といった研究者への支援を積極的に行っています。今後の取り組みとしては、若手研究者による科研費への挑戦を支援することに加え、基盤研究(S)(A)(B)などの大型研究費にステップアップできるための研究環境の整備を進めていきます。※本学における科研費の採択状況は以下のホームページよりご確認いただけけます。 https://www.kobegakuin.ac.jp/facility/rsc/scientific_research/504540353025201510502018年度2019年度2020年度2021年度件数■現代社会学部 講師 菊川 裕幸【研究課題名】 土壌中の炭素貯留による低炭素社会の構築の 2022年度は、地域資源である「竹チップ」と「給食残渣」を用いて、予備的に小規模な堆肥化試験を実施しました。今年度は、神戸市内の学校校庭の芝生化のために、芝生の土壌をサンプリングし、炭素量、窒素量、微生物量を明らかにし、芝生の有無による、土壌中の炭素貯留量を明らかにする検討を進めます。加えて、2022年度の研究を深化させ、堆肥の成分分析や実用化に向けた幼植物栽培試験を行っています。これらの成果は教育現場や農業生産現場に還元し、「神戸市地球温暖化防止実行計画」における新たな二酸化炭素吸収源対策にむけた取組として発信し、教育・普及することを目指します。■薬学部 准教授 亀井 敬泰基盤研究(B)【研究課題名】 認知症根本治療を実現するバイオ創剤基盤 認知症を根本治癒する医薬品の開発が待望されていますが、その実用化は種々の要因によって妨げられています。最大の要因として、認知症で障害を受けた部位(特に脳内の海馬)に薬物が届きにくいことが挙げられます。そこで本研究では、体内に投与された薬物を効率的に脳に移行させるとともに、脳の深部にある海馬まで特異的に輸送するための「薬物送達システム(DDS)」を開発することを目的としています。有望な候補医薬品の治療効果を最大限引き出す技術を確立することにより、認知症根本治療の発展に寄与することを目指しています。4,020515,1402014年度11,408916,5802015年度共同・受託研究の推移ための学校校庭の芝生化と有機農業の推進申請件数及び新規採択率の推移としての海馬標的化DDSの確立39352922111968839,2532020年度49,5162022年度494543(%)35.0申請件数(件)新規採択率(%)31.027.023.0847819.015.0金額(千円)140,000120,000100,00080,00060,00040,00020,0002022年度2023年度共同研究 金額(千円)受託研究 金額(千円)共同研究 件数受託研究 件数1616(件)12011010525.710090807037,23919,2901117,9402016年度4,159926,1782018年度1,313523,0462019年度30.626.022.736,19533,69228,92623.119.024共同・受託研究科学研究費助成事業

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