2■■全学■■男女共同参画推進■■の■■と■■学における事■推進の■■■ 本学において男女共同参画を進めていくにあたっては、まず、「神戸学院大学 男女共同参画推進宣言」(2017年4月1日)が発表され、大学としての明確な意思が学内外に示された。そして、全学的な推進組織として、学長を委員長とする男女共同参画推進委員会(総合企画会議メンバーと男女共同参画推進室長から構成)、及び実務を担う男女共同参画運営委員会(各学部・研究科、全学教育推進機構、事務職員代表から構成。委員長:男女共同参画推進室長)が設置された。 事務局を担う男女共同参画推進室には、室長・副室長のほか、専任教員と事務職員が配置され、全教職員アンケートやリレー開催されたミーティング等を経て「男女共同参画推進計画2018-2022」が策定されたのは、2018年3月であった。 推進計画に基づいて実施される事業は、本学では次の3つの特色をもって進められている。第1に、教員、事務職員、学生の全てを対象とすること、第2に、女性のみならず全ての人の課題として取り組むこと、そして第3に、地域社会と積極的に連携・協働することである。■■■ト■ー■■■■と■■共■の■会の■■■ この5年間で取り組んだ多くのセミナー・フォーラムは、コロナ禍のときを除いて、教職員・学生だけでなく市民公開で行われ、兵庫県・神戸市・兵庫県経営者協会などとの協働事業も積極的に実施されている。学長カフェやランチミーティング、PEACH(子育て支援ネットワーク)など教職員の所属横断のネットワークづくりとともに、全教職員への「男女共同参画ニュース」(年9回程度)の配信や各種リーフレットの配付、大学HPトップページにおける「男女共同参画推進の取り組み」バナーの設置など、情報共有の機会も拡大されてきた。■■■■のた■の男女共同参画教■の推進■ 男女共同参画教育については、共通教育科目「男女共同参画推進論」「ジェンダー論」の開講や各学部ゼミ、キャリア教育センター、入学・高大接続センター、社会連携部等との連携事業とともに、男女共同参画・ジェンダーをテーマとする「卒論発表会」「映画上映会」「Student Book Club」など、本学独自の取り組みも進めてきている。■■■■・■■等■■■■と■■■■■■の■■■■■ 子育て・介護等と仕事の両立支援については、「日曜・祝日等出勤時一時保育」制度などの保育事業や「介護個別相談会」、先輩に相談できる「メンター制度」などを新設するとともに、「父親フォーラム」や介護セミナーなど学習機会の充実を図ってきた。働き方改革に関しては、所属ごとに差のある時間外労働時間の短縮、仕事の効率化、コロナ禍の中で導入されたオンライン授業やオンライン会議、デジタル技術の活用の仕方など、現在取り組みが進められている途上である。■■■■■け■の■■■ 推進計画に掲げた「教員における上位職(准教授以上)の女性比率」は、2016年度の21.1%から2021年度は26.4%に、「教員・事務職員管理職位者の女性比率」は、同0%から11.7%まで上げてきている(目標はそれぞれ25.2%、20.0%以上)が、特に後者についてはさらなる取り組みが必要である。 今後、少子高齢・人口減少社会化がさらに進んでいく中で、多様な人材の活躍を見える化し、組織の活力としていくことが求められている。育児や介護の「当事者」だけでなく、男女共同参画が全員の課題であることを知り、アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み)にとらわれない意識を共有していくことが大切である。誰もが私生活と職場での生活を両立できるだけでなく、やりがいをもって働ける職場環境の整備が今後の課題である。男女共同参画について学んだ学生を社会に送り出す使命とともに、大学の組織そのものが社会のモデルとなる役割を果たせるよう、さらに取り組みを進めていく必要がある。5年間の成果とこれからの課題■■
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