2011年7月
岡田豊基 学長就任1年を振り返って
はじめに
2010年7月13日に学長に就任して以来、1年が経過致しました。この間、教職員の皆さま方から格別のご支援・ご指導を頂戴して参りました。改めて御礼申し上げる次第でございます。
3つの方針
就任にあたり、「元気な大学、神戸学院!」を掲げ、3つの方針を立てました。
- 学生のニーズに応える大学づくりをすること
- 「中長期計画」を作成し、実行していくこと
- ブランド力を向上すること
これらはいずれも「学生の満足度を高める」ということに集約されるものと存じます。
(1)大学という高等教育機関として、まず、①講義を充実させることが必要です。つぎに、②学生が希望に沿った就職をするための支援をすることが必要です。そして、③学生生活への支援を充実するとともに、課外活動を活性化することが必要です。課外活動に参加する学生は、集団の中で人間関係等を学ぶことによって大きく成長致します。昨年度より、1年次生後期・2年次生を対象とした勧誘活動を行うなど、課外活動に参加する学生の数を増やすとともに、強化・準強化クラブの指針等を明確にする取り組みをしております。さらに、④就学環境を整備することが必要です。本年度より、年次計画に基づき、有瀬キャンパスの講義室ドアが自動的に閉まる作業を進めており、学生たちが落ち着いた環境で受講できるようにしております。また、⑤65,000人を超える卒業生は「大学の宝」です。同窓会との連携を拡大するべく、就職フォーラムの他に、本年度より、卒業生によるリレー講義が開講されます。同窓会にその人的パワーを発揮していただき、学生のモチベーションを高めていく所存です。
なお、今後、これらの取り組みに併せて、就業環境の整備に取り掛かる予定です。その際、女性の視点を広く取り入れることが不可欠ではないかと存じます。
(2)現在、学長・副学長・事務局長等で構成するミーティングにおいて、中長期計画の素案を策定する作業を行っております。この計画に基づき、明日の神戸学院大学の姿を教職員が共有にすることにより、大学をあげて、今、何をすべきか、そして、将来、何をすべきかを熟考し、着実に実行していく所存です。今後、計画案を総合企画会議および評議会において示し、ご議論いただいたうえで、来年7月に開催予定の法人創立100周年式典までには、法人および大学の意思として公表する予定でございます。
(3)神戸学院大学が有する人的財産・物的財産に関する情報を、高校生・教師・保護者等を中心として広く発信し、神戸学院大学の魅力をアピールして参りたいと存じます。発信にあたって、一つには、学生による出身高校での帰省報告が効果的であると言われております。その前提として、まさしく「学生の満足度を高める」ことが不可欠です。
「夢」の実現
学生諸君は「夢」を持っております。建学の精神「真理愛好・個性尊重」に基づき、「夢」の実現をお手伝いすることこそが、神戸学院大学の任務であると考えます。
教育、学生生活、キャリア支援等において、教職員の皆さまにおかれまして、学生のニーズを意識しながら教育・研究ならびに業務を遂行していただくようお願いするとともに、学長として、その裏付けとなる大学環境を整備して参る所存です。
これらのことを継続していけば、学生諸君が「夢」を実現し、卒業後は「神戸学院大学の卒業生であること」に誇りを持ち、サポーターとして神戸学院大学を力強く支えてくれるものと存じます。これこそ神戸学院大学の「夢」の実現であると思います。
「知恵」「工夫」「喜び」「誇り」「責任」
神戸学院大学は、創立以来45年にわたり、教職員が「知恵」を出し合い、「工夫」を重ねながら教職員自らの手で運営されて参りました。神戸学院大学の構成員の一人としてそのことに「喜び」と「誇り」と「責任」を感じながら、今後も、教職員の皆さま方とともに神戸学 院大学を運営して参りたいと存じます。
つきましては、教職員の皆さま方におかれまして、引き続き、ご支援・ご指導を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。