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2016年4月より、課外活動団体の強化に関わる変更を含めた新しい制度「指定クラブ重点強化制度」がスタート。課外活動をこれまで以上に大学教育の重要な基盤と位置づけ、さまざまな方策でより一層の活性化を図ります。
新しい制度では、現行の「強化クラブ」「準強化クラブ」の2制度を見直し、強化・育成
団体の枠を拡充します。
これまで、安定して実績・成果を挙げている硬式野球部と女子駅伝競走部を「特別強化クラブ」に
指定。有瀬キャンパス、ポートアイランドキャンパスにおいて、それぞれのキャンパスで課外活動を
盛り上げる牽引役として期待される団体を「強化クラブA」(ソフトボール部、バレーボール部[女子]
)、「強化クラブB」(テニス部、アメリカンフットボール部、吹奏楽部、サッカー部)に指定します。
また、今後の期待値が高い剣道部、柔道部、バスケットボール部、バドミントン部、加えて、これまで学内行事や地域活動にも貢献してきたバトン部、チアリーダー部、管弦楽団、混声合唱団パンドラを「育成クラブ」とします。
制度の改編とともに、優秀な指導者の積極的な登用も大きな施策のひとつ。団体の競技レベルを引き上げるだけでなく、学生一人ひとりを教育的観点から導いてくれるような、教育者としても優秀な人材の発掘に尽力していきます。
さらには、これまで課外活動の中心だった有瀬キャンパスだけでなく、ポートアイランドキャンパスにおいても、グラウンドの整備やナイター設備の充実など施設面での環境整備を強化。両キャンパスへのスムーズな移動を促すためにシャトルバスを増便するなど、どちらのキャンパスにおいても課外活動の活性化が図られるよう、さまざまなサポートを実施していきます。
私の専門は経営学ですが、達成可能なレベルをより高く引き上げて目標を設定することを"ストレッチ"という用語で表現します。すぐ届くレベルではなく、あえて「背伸び」した目標を設定することで新たなアイデアや能力が引き出されます。そして、実際に達成することで、さらなる高みを目指すという好循環が生まれ、結果として大きな成功をおさめるようになるという理論です。強化団体の枠を広げるという今回の課外活動の改編も、まさにこの"ストレッチ"を学生たちに実践してもらいたいという想いからです。
課外活動は、大学教育の観点から見て非常に重要です。学生たちが各団体で"ストレッチ"を行う過程で自己改革を果たし、それぞれの目標を達成することで人間性を大きく成長させることができるからです。同時に、努力するなかで他者とうまくコミュニケーションを図れる術を学び、社会人としての能力を身につけることもできるようになります。実際、部活動を行っている学生は比較的成績もよく、就職にも有利な傾向が集計結果にも表れています。
課外活動全体が活性化されることで、地域にも貢献し、また在学生だけでなく同窓の方々の誇りにもなり、神戸学院大学全体が盛り上がっていく。そうした役割を、今後も課外活動で頑張る学生が担ってくれることを期待しています。
学生支援センター所長 経営学部 経営学科
田中 康介 教授