2013年1月
-学長からの新年のメッセージ-フロントライン

フロントライン 学長からの新年のメッセージ 実行と感動の共有! 神戸学院大学 学長 岡田 豊基

【1】はじめに

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

神戸学院大学の教職員・学生・同窓生の皆さま方ならびに関係各位におかれましては、心も新たに2013年を迎えられたことと存じます。

昨年は、学校法人神戸学院が創立100周年を迎え、本学にとって「変化」の年でした。それを踏まえ、2013年は、「実行への歩み!」の年にしたいと思います。

【2】新しい100年に向けた第一歩

法人創立100周年記念式典において、「神戸学院100年宣言-新たな100年の飛躍のために-」を発表しました。

この中で、「学校法人神戸学院は、神戸学院大学と神戸学院大学附属高等学校が一体となって、社会の発展に寄与する質の高い教育を行う学校、神戸という街にふさわしい魅力ある学校となるよう、新しい100年に向けた第一歩を踏み出すことを宣言します」と高らかに謳い上げました。

今年は、いよいよ新しい100年に向けた第一歩を踏み出す年です。

【3】重点項目の実行

1.「学生の満足度の高い大学」づくりをすること
―「夢」の実現―

学生が「夢」を叶えられるよう支援し、「学生の満足度の高い大学」となることが、本学の任務であり、高等教育機関として教育の充実を最優先に取り組む必要があります。そのために、学修環境を整備することで、学生の満足度の高い教育を実践し、本学に求められている研究力の向上と社会への還元を実現していきたいと思います。その結果、本学に誇りと愛着を持つ学生が巣立ち、やがて、将来にわたり、卒業生・修了生として、本学を力強く応援してくれるものと期待します。

2.「中期行動計画」を策定し、実行していくこと
―飛躍的発展に向けた協働―

  1. 「中期行動計画」の策定と実行
    2016年、本学は創立50周年を迎えます。100周年と50周年という2つの大きな節目が交わるこの時期こそ、本学が劇的に変貌する絶好の機会であると捉え、2013年度から2017年度までの間に実施する施策を「中期行動計画」として取りまとめ、実行に移す運びとなりました。
    「中期行動計画」は、法人の理念および建学の精神に基づいた「基本方針」(第1層)の下、「教育」「学生支援」「研究」「社会貢献」「大学運営」について、5年の間に推進すべきことを「中期目標」(第2層)として掲げ、これを達成するために、詳細な「中期計画」(第3層)、「行動計画」(第4層)および「施策項目」(第5層)を掲げています。
    実行過程においては、PDCAサイクルを確立し、各学部・各研究科・各部署において教職員が協働して、1年ごとの達成度の検証など、不断の改善向上を行いながら、教育・研究の充実を図っていきたいと思います。そうすることで、本学の足腰を鍛え、活性化を促進し、将来につながる飛躍的発展が可能になると思います。
  2. 職場環境の充実
    「女性プロジェクト」の答申を受け、学生の居場所づくりを目指して施設の改善に取り組んでおり、本年も継続していきます。
    また、「中期行動計画」を実行していくためには、職場環境を充実することが必要です。それにあたっては、本プロジェクトの答申に盛り込まれているワーク・ライフ・バランスのコンセプトに基づいて進めていきたいと思います。

3.志願者数の増加をはかること
―学生の頑張っている姿を発信したブランド力の向上―

  1. 神戸学院大学の紹介
    日頃から申し上げているように、「元気な大学、神戸学院!」であるためには、志願者数の増加が不可欠です。そこで、入学試験における取り組みをはじめ、「学生の満足度の高い大学」に向けた取り組みを継続するとともに、「神戸学院大学」を広く知っていただくことが必要です。
    本学は、1966年、栄養学部(学生数100名)の単科大学として設立され、現在、7学部8研究科(大学院)、学生数1万人を超える、神戸市内で最大規模の私立総合大学です。「大学の宝」である卒業生は7万人を超え、それぞれの分野で活躍しておられます。
    頑張っている学生の姿を、その一部ですが、ご紹介します。
    「学生スタッフ」にオープンキャンパスの運営を任せたところ、120人の学生たちが真摯に取り組み、高校生・保護者に本学の魅力を伝えてくれました。
    課外活動では、全国大会に出場するクラブの数が増えるなど、各クラブとも輝かしい成績を残した1年でした。また、ダイヤモンドフェスティバルや大学祭への参加者数も増えており、学生主体のイベントも活性化しています。
    「就活塾」の1期生が就職活動を行い、多くの学生が東証一部上場の企業から内定を頂戴しました。また、香川県との間で「就職支援に関する協定書」を結びました。これは、県内企業による合同説明会や保護者向けの就職セミナーを開催したり、インターンシップ学生の受け入れを支援することで、香川県出身の学生のU・Iターン就職を促進するものです。今後、このような協定を他県に拡大していきたいと思います。
    国際交流では、朝鮮大学校と尚志大学との間で、学生も取り込んだ交流を開始しました。また、ポーアイ4大学が協働して「留学生異文化体験ツアー」を開催し、日本人学生・留学生の交流を深めています。
    図書館では、「Englishシャワー」や「てくてくEnglish」を中心とした「図書館留学」プログラムなどが実施され、学生スタッフも含め、数多くの学生が参加し、盛り上がっています。今後も、「身近で奥の深い“知の森”」として貢献できるものと思います。
    東日本大震災の被災者に対する支援活動をはじめ、学生を中心とした取り組みを継続しており、兵庫県・神戸市等の自治体においても高い評価を受けています。
  2. 情報の発信
    このように、本学は、学生を中心として誇りうる取り組みを重ねています、貴重な人的財産・物的財産を有しています、そして、広報部・入学センター・各学部(研究科)が三位一体となって広報に積極的に取り組んでいます。
    また、2014年4月を目指し、現代社会学部(構想中)の設置に取り組んでいます。2015年4月を目途に、法・経済・経営学部を学部移転とし、ポートアイランドキャンパスにD号館・体育館を建設する予定です。
    今後は、Facebookなどの新しいツールを活用して、学生が頑張っている姿や本学が変化している様子を社会に発信し続け、「神戸学院大学」ブランドを向上させていきたいと思います。

【4】おわりに

最近、学外で「神戸学院大学、頑張ってますね!」というお声をかけていただく機会が増えてきました。これは、学外の皆さまに、本学の学生がいきいきと頑張っている姿をご覧いただているからではないかと思います。とてもうれしく思います。

頑張っている学生は「大学の誇り」です。

そこで、教職員・学生・同窓生の皆さま方ならびに関係各位で力を合わせて、「学生の満足度の高い大学」、そして、「元気な大学、神戸学院!」を目指し、「実行への歩み!」に取り組んでいきましょう。

よろしくお願い申し上げます。

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