働くことの実感を得られたインターンシップフロントライン

【フロントライン】2012実践サマーのすすめ 長期休暇を有意義に過ごす5つのヒント
働くことの実感を得られたインターンシップ やりたい仕事の実際を目の当たりにして就活のモチベーションも上がった 清水麻衣さん 経済学部・経済学科4年次生 大手金融機関のインターンシップに参加、同行への就職も内定

私は昨年、3年次の夏休みに大手金融機関でのインターンシップに参加しました。もともと、将来は銀行で働きたいと考えていましたが、2年次にはインターンシップの受け入れ先企業に銀行はなく、私自身まだ少し早いかなという迷いもあって、参加しなかったので、行くならこの年しかないと思っていました。

女性が働きやすいこと、結婚しても働き続けられること、そして顧客と長く付き合っていける職場であることが、私が銀行員を志望する理由です。両親が銀行員であり、小さいころからその仕事に親しみがあったことも大きいと思いますが、大変だけどそれ以上にやりがいのある仕事だということが分かっていました。インターンシップに参加し、自分の目でその職場を見て、よい面も悪い面も、きちんと見極めようと思いました。

期間は、大阪の本社で8日間、うち1日は支店を訪問しました。参加学生は18人だったのですが、本学からの参加は私1人だったので心細く、不安に思ったことを覚えています。銀行でのインターンシップは、座学からスタートしました。金融業界と銀行の業務について学び、それを踏まえて、この銀行がどのような銀行か、どういうブランドを持ち、サービスを提供しているか、他行との違いはどういうところかなど詳しく説明を受け、業務風景や金融商品の説明書などを自分の目で確かめたり、参加学生が行員と客に分かれて新規手続きの模擬体験をするなどしました。

一番大変だったのは、最終日に予定されていたプレゼンテーションでした。参加学生が3グループに分けられ、それぞれにテーマが与えられました。私たちのグループのテーマは「選ばれる銀行になるために」というものでしたが、漠然としてなかなか企画をまとめきれず、インターンシップが休みの土曜、日曜にもメンバーで集まって、なんとか形にできました。

インターンシップに参加し、業界のことだけでなく、その会社について深く学んだことで「ここに就職したい」と実感できたことが最大の収穫だったと思います。自分が思っていた職場風景とのミスマッチがあまりなかったことに、安心したといっていいかもしれません。私とは逆に、仲のよい友人は、ずっと希望していた業界だったのに、インターンシップに参加して、そこを就職先として考えることをやめた人もいます。実際に体験してみると、それは自分がやりたいと思っていた仕事ではなかったというのです。彼女にとって、それはとてもショックなことだったに違いありませんが、そこが自分には合わないということが分かったという意味では得るものがあったと思います。

働くというのは、こういうことなんだと実感することで、モチベーションが上がります。私はそれを一生の仕事にするために、真剣に就職活動をしようと思うようになりました。もともとそれほど高い意識を持っていたわけではありませんが、インターンシップを経験して、本当に頑張ろうと思うようになりました。結果、就職活動も早くスタートを切ることができ、希望通り、インターンシップ先の銀行の内定を得ることができました。

インターンシップ

学生の就職活動を全面的に支援するキャリアセンターは、「就業体験」を通して働くことの実際を理解するインターンシップを実施している。実体験を通して自らの課題を発見し進路決定の手がかりを得るチャンスとして、毎年多くの学生が参加。受け入れ企業も年々増え、金融、流通、食品、サービス、公務員ほか多彩な業種にわたっている。ガイダンス、申し込みを経て、7月に行われる事前研修、8月から9月にかけての就業体験、10月の事後研修という一連のスケジュールで、各職場での体験を就職活動にきちんと役立てていけるプログラムになっている。

※詳しくは、インターンシップをご覧ください。

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