法学部が新入生ガイダンスを実施
2010年4月2日、9号館のメモリアルホールにて、法学部が十年ほど前から学部の恒例行事として実施している新入生向けのガイダンスが開催されました。このガイダンスは、新入生に初年次から4年後の進路を意識してもらい、将来を考えるきっかけとなることを期待して実施しています。今年は、昨年に引き続いてさまざまな職業の本学法学部出身者を招き、「学生生活をどう過ごすか?」というテーマで、パネルディスカッションを開催しました。
最初に、佐藤雅美法学部長が「本学の法学部出身者は、実にさまざまな職業に就き、活躍しています。勉強はもちろん、友人との交流やボランティア活動などを積極的に行い、コミュニケーションを図ることで大きく育ってほしいと思います。法律を通じて社会に貢献できる人物となるために、大学4年間、一緒にがんばりましょう」と挨拶。その後、カリキュラムの概要、奨学金や奨励金など学生生活を支援するための制度の紹介など、学生生活全般についての説明が行われました。続いて、文化会の課外活動団体である法律研究会「Libra」の代表、三浦陽一郎さんがお祝いの言葉を述べ、併せてクラブの紹介も行われました。
パネルディスカッションに先立ち、総合司会の笹川明道准教授から本学法学部卒業生の方々からのお祝いのメッセージが読み上げられました。法学部卒業生で弁護士の崔舜記(チェ・スンギ)氏(2005年卒業)からは、「先生やサークルの先輩などを通じて将来の目標を見つけてほしい」、同じく法学部OBで大津地方裁判所事務官の光田和秀氏(1993年卒業)からも、「積極的に授業に参加し学生生活を満喫してほしい」とお祝いの言葉が贈られました。
本学法学部卒業生と在学生によるパネルディスカッションでは、学生時代の思い出や学生時代にしておくべきこと、学生生活をどう過ごすかについて意見が交わされ、新入生へ熱いメッセージを送っていました。
パネルディスカッション参加者の方々からのメッセージ
岡部 知史 氏 (1979年卒業)
テレビせとうち株式会社 営業局部長
新入生の皆さんは、神戸学院大学に入学したことに誇りを持って主体的に行動し、1、2年次生のときから将来の進路を見極めてほしいです。せっかく神戸学院大学に入学したのだから、大学を、教職員を大いに活用し、有意義な学生生活を送って下さい。保護者の方には、お子さまに対して温かく見守ると同時に厳しく接してほしいと思います。
西田 修 氏 (1992年卒業)
フリーアナウンサー
私は、神戸学院大学に入学したことで人生が変わりました。神戸学院大学にこなかったらアナウンサーを目指していませんでした。皆さんも、そうした出会いをここでぜひ見つけてください。
大迫 康二 氏 (1996年卒業)
大迫康二司法書士事務所
とにかく、大学にきちんと通って友だちを作ってほしい。「神戸学院大学に来てよかった」と心から思える大学生活を送ってほしいと思います。
しらくに 高太郎 氏 (1998年卒業)
神戸市会議員
学生の本分は何といっても学業。まず勉強をしっかりして、それから何かに挑戦することが大切です。それから、ひとりでもよいので、親友と呼べる友を作りましょう。
道林 香絵 さん (2006年卒業)
神戸学院大学法科大学院在学
最初の難関は、7月の定期試験。ここを乗り切れば、その後はなんとか勉強についていけると思います。世の中には、入りたくても大学に入れない経済状態の方もいらっしゃいます。大学に入ったことを当たり前だと思わずに、勉学に励んでほしいと思います。
塩津 宇翔 さん
法学部2年次生
大学には、さまざまな分野を専門とする先生方がいらっしゃいます。多くの授業に参加し、そうした先生方に主体的に質問をぶつけることは、大学ならではの経験。ぜひ、積極的な態度で授業に臨んでください。
1、2年次の時点でしっかり悩んで、
将来の進路につなげてほしい
法学部長
佐藤 雅美 教授
法学部では、入学してすぐの時期から卒業後の進路を考え、しっかりとした将来のビジョンを持ってもらいたいとの願いから、初年次からのキャリア教育に力を注いでいます。1年次生では、自分自身のキャリアをどうデザインしていくかといったことを考えてもらう「キャリアトレーニング入門Ⅰ」を、全員登録受講科目として開講しています。また、司法書士や行政書士といった専門職から公務員、一般企業に勤めておられる方まで、さまざまな業種で活躍する本学法学部の卒業生に来ていただき、それぞれの仕事について語っていただく「キャリアトレーニング入門Ⅱ」も開講しています。こうした授業科目は、学生に初年次から進路を意識してもらうとともに、彼らが多種多様な業界で活躍している先輩に実際に接することで、自分たちの将来をより具体的にイメージしやすくする目的で行っています。そのうえで学生諸君には、有瀬キャンパスで学ぶ1、2年次で自分たちの進路の方向性を決定し、ポートアイランドキャンパスに移行する3年次には、専門職であれ一般職であれ、各自の目標に向かって努力してほしいと考えています。法学部卒業後の進路というのは、それこそ法律家から一般企業まで将来の選択肢がとにかく広いのが特徴です。それだけに、自分自身の進路を判断しにくい部分もあるでしょう。そのため私は常に、1、2年次生には「しっかり悩みなさい」と指導しています。充分悩んでから道筋を決め、自分自身の意志で将来を切り拓いてほしいと願っています。