人文学部創設20周年記念式典を開催
2009年12月12日(土)
13:30~16:10(記念講演・演奏会)/16:20~18:00(祝賀パーティ)
次の10年に向けて― 人文学部20周年を 多くの方々が祝福
2009年12月12日、人文学部創設20周年を祝う式典が有瀬キャンパス9号館のメモリアルホールで開催されました。式典では、人文学部の教員として本学で教鞭をとられていた一海知義元教授の講演会と、1997年に卒業したプロのチェロ奏者として活躍中の薄井信介氏を迎えて、本学管弦楽団の演奏会が実施されました。式典後は、場所を3階のレストラン「ハーフタイム」に移して懇親会を開催。人文学部教員や卒業生を中心に、多くの関係者の方々が集まりました。
記念講演・演奏会
式典のオープニングには、伊藤茂人文学部長が「人文学部は1990年に開設されてからこれまで、5886名の卒業生を送り出してきました。学部の規模においても、学内最大の定員を誇るまでになりました。人文学部は、実務を重んじる本学においては、自然科学系の分野を学べる貴重な学部です。今後も、スペシャリストであると同時にゼネラリストの要素を持ち合わせた人物を養成し、学生の『学士力』を高めるため、本学部がその中心となって邁進していきたいと思っています」と挨拶。続いて、中山文教授による一海知義元教授の紹介がありました。中国古典文学の専門家である元教授の今回のテーマは「学問という言葉」。本来“学問”という言葉は、学ぶ上での初歩的な知識のことを指すといったことなど、中国における学問の定義を中心に、時にユーモアを交えながら語っていただきました。
講演会終了後は、人文学部卒業のチェロ奏者・薄井信介氏の独演と本学管弦楽団の演奏会へ。指揮には、本学管弦楽団と吹奏楽部の技術指導員で明石フィルハーモニー管弦楽団の指揮者でもある松井隆司氏を迎えて、演奏会がスタート。演奏された曲目は、ドヴォルジャークの「森の静けさ―チェロと管弦楽のための―変ニ長調 作品68-5」と、人文学部の宇野文夫准教授が今回のために編曲した「サン=サーンスとバッハによるチェロと管弦楽のための幻想曲」。これらの楽曲が、薄井氏のチェロを中心に演奏されました。薄井氏のソロ終了後は、本学管弦楽団による演奏が引き続いて行われ、ドヴォルジャークの交響曲の演奏が披露されました。
祝賀パーティ
式典のプログラム終了後は、人文学部関係者が集い、懇親会が開催されました。ここでも、薄井氏がチェロの曲目をいくつか披露。演奏の疲れも見せず、美しい調べを奏でておられました。その他、上村嘉夫名誉教授ほか、退職された教員の方々からの挨拶もあり、会場は和やかな雰囲気のなか進行していきました。