人文学部長・人間文化学研究科長 伊藤 茂フロントライン

2009年、 さらなる高みを目指して ―新年のメッセージ―

人文学部長・人間文化学研究科長 伊藤 茂

20周年を迎える年にあたって

人文学部長・人間文化学研究科長 伊藤 茂

謹んで新春のお祝いを申し上げます。
旧年中は人文学部に対してひとかたならぬご支援をいただき、誠にありがとうございました。本年も旧に倍してお力添えをたまわりますようお願いいたします。

さて今年、人文学部は発足20周年、節目の年を迎えることになります。その間、人文学科と人間心理学科を合わせた定員510名、大学院修士課程と博士後期課程の定員43名を擁するまでに急成長を遂げました。すでに6千人の卒業生を社会の一線に送り出しています。また今春には、大学院心理学専攻が臨床心理士指定大学院に認定される予定であり、ますますの成長が期待されています。

世間では、未曾有の経済危機だと騒がれています。安全な道や決められた道を歩けばどうにかなる時代ではなくなりました。これまで以上に自力で道を切り拓く逞しさ、柔軟さが求められています。しかしながら、そういう厳しい状況こそ人文学部が目標としている自分で問題を発見し、それを自力で解決しようとする学力・人間力が生かされる好機だとも考えるのです。私たちは、人文学部の学生を社会の荒波を前にたじろぐのではなく、自信を持って社会の中に飛び込んでいけるよう育ててきました。なにとぞ人文学部の学生・卒業生にお目をかけてくださるようお願いします。

20歳は人で言えば成人になって社会的責任をしっかり担うべき年齢です。同時にまだまだ青春まっさかりの成熟からはほど遠い年齢でもありましょう。ならば、人文学部も活気や冒険心を失わず積極的に前へ進んでいこうと思います。
最後になりましたが、本年も皆様が御健勝で御多幸でありますよう、心からお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

フロントライン 一覧