事務局長 武仲 哲彰フロントライン

2009年、 さらなる高みを目指して ―新年のメッセージ―

事務局長 武仲 哲彰

今必要なこと、これから必要なこと

事務局長 武仲 哲彰

明けましておめでとうございます。
新年を迎えるにあたり今年の抱負をとのことですが、字数の制約もありますので、私は事務の責任者として昨年を振り返り、これからの事務の方向性について職員の皆さんにメッセージを送りたいと思います。

大学の危機が叫ばれる中、ここ数年、マスコミが大学の動向、とりわけ改革について取り上げる機会が増えてきました。大学の経営や運営に関する研修会や類する企画等も増えています。いずれの企画も厳しい内容のものばかりですが、共通して取り上げられるのは「事務職員の役割」です。これまでは定められた日常業務だけを行えばよかったものが、今では大学経営や運営、改革には事務職員の力が不可欠とまで言われるようになりました。そこで私は、将来にわたりこれらに対応できる職員の育成が必要と考え、「自薦型の人事制度」を設けるとともに、若い人を指導する立場の管理職の力を向上させるために評価制度を導入するなど幾つかのシステムを作りました。若い人には学内外の各種の研修会への参加を奨励いたしました。これが昨年一年間の人材育成の主な歩みです。

「この世を生き延びられるのは、最も強いものでも最も賢いものでもなく、変化に最もよく対応できるものである」―進化論で有名なダーウィンの言葉です。将来に備え、これらのシステムの中で、変化に対応できる力を持った人材が一人でも多く育つことを願っています。また、このように応用力を磨く一方で、基礎をもう一度確認することも大切です。本学の事務組織は、比較的自由な雰囲気で今日に至っています。しかし、自由であっても秩序は必要です。指揮命令系統をはっきりさせることで、それぞれの権限や義務、責任などが明確になり、組織が機能的になります。それを学びながら若い人は育ちます。

今進めていることは、改革というよりむしろ将来に向けた対応策です。そのことを十分に理解いただき、今年一年、どうぞよろしくお願いいたします。

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