副学長  早木 仁成フロントライン

2009年、 さらなる高みを目指して ―新年のメッセージ―

副学長  早木 仁成

副学長 早木 仁成

新年おめでとうございます。
旧年中は、さまざまな場でご支援、ご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。
さて、大学全入時代を迎え、日本の大学のあり方が大きく変貌しようとしています。その上、昨年来の世界的な金融危機が実体経済にも影響を及ぼし始め、大学を取り巻く情勢はますます厳しい状況です。これまで本学でも多くの教職員がさまざまな場で本学の改革に取り組んでまいりました。さまざまなプロジェクトが立ち上げられ、ポートアイランドキャンパスの開設や、共通教育機構、学際教育機構の設置、FDの推進などの教育改革だけでなく事務組織等の改革も積極的に進められました。ただ、性急な改革はあちこちにひずみや軋みを生み出します。それらを修復しながら、本学の未来を見据えつつ、さらなる改革を進めているのが現状かと思います。

大学は第一義的に学生たちのための教育現場です。そういう意味で、多様な学生の能力を着実に高め、未知の潜在能力を目覚めさせ、その可能性を広げることができる場を提供することが、改革の中心課題でしょう。そのために工夫できることはまだ多くあると思います。学生たちの力をうまく引き出す仕掛けも必要です。教員の優れた研究力を教育に結び付けるような仕掛けもほしいと思います。また、大学は地域と共に地域の中にあることも忘れてはなりません。知的資産を集積し多くの若者が集う大学が地域の中で果たす役割は、今後ますます大きくなっていくことと思われます。このようなことを念頭に置きながら、将来に向けた議論を深め、本学の未来を切り拓いていきたいと考えております。
今後とも皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

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