年頭のごあいさつ
2025/01/01
あけましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。
平素より、学校法人神戸学院の運営にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。また、神戸学院大学および神戸学院大学附属中学校・高等学校の学生・生徒に多大なるご支援を賜り、重ねて御礼申し上げます。
昨年を少し振り返ってみますと、元日から石川県能登地方を震源とする巨大地震が発生し、奥能登地域を中心に甚大な被害をもたらしました。私も阪神・淡路の震災を体験した一人ですが、被災された方々の一日も早い復興を願うばかりです。
また、度重なる自然災害、酷暑と厳しい状況が続き、さまざまな感染症の流行も後を絶ちません。
その一方で、パリ五輪において日本勢が自国開催以外の夏季五輪で最多となる45個のメダルを獲得したことや、大谷翔平選手がメジャー史上初の「50本塁打、50盗塁」を達成するといった明るい話題も数多くあり、私たちはそれらに勇気づけられました。大きな成果を成し遂げられた方々のひたむきに努力をされ、目標に立ち向かっていく姿には心を動かされました。
さて、新年を迎えるにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
神戸学院で学ぶ、学生・生徒の皆さんへ
どのような新年を迎えられたでしょうか。
「一年の計は元旦にあり」。私は新年にいつもこの言葉を思い出します。そしてこの一年に取り組むこと、チャレンジすることを自分に言い聞かせています。神戸学院は皆さんが有意義な学校生活を送れるよう可能な限り努力を続けていきます。困難な状況にあっても、ぜひ、前向きにチャレンジングな日々を送っていただきたいと思います。
教職員の皆さんへ
健やかな新年をお迎えのことと存じます。
厚生労働省の人口動態統計に基づく推計によれば、2024年の日本人の出生数は70万人を下回る見込みとのことで、少子化は想定以上に加速している状況です。しかし、我々はこのような状況においても、後世に残る学校となるよう安定した法人経営を維持しつつ、常に学生・生徒第一の質の高い教育を提供しなければなりません。教職員の皆さんのご尽力があってこそ、堅実な法人運営が達成されるものと考えております。皆さんには心身の健康に留意していただき、引き続きよりよい学校づくりを一緒に進めていただくようお願いを申し上げます。
これからの法人運営について
本法人は1912年に誕生し、110余年の歩みの中で、直近の10年は特に経営基盤強化、管理運営体制改革、事務機能整備などの改革を推進してまいりました。その背景には、「民主的で平和的な国家社会の発展と福祉の増進に寄与しうる全人間的教育を実践し、社会に有為な人材を育成することを目的とする」という本法人の理念がございます。2026年には、大学は創立60周年を迎えます。厳しい時代にあっても、さらに法人が進化し続け、本学の学生・生徒にとって唯一無二の学校となれるよう、そしてこれから進学を考えられている方々に選んでいただける教育機関となれるよう、法人機能のさらなる充実を図ってまいります。
結びに
「兵庫、神戸を代表する魅力ある学校」となるために本学の学生・生徒、教職員、ステークホルダーによる英知の集結をお願いするとともに、今年が皆さんにとりまして素晴らしい一年となることを心よりお祈りして年頭の挨拶といたします。
理事長 西本誠實