2019年度自己点検・評価
1912年、校祖・森わさは自らの教育の理想を実現するために、森裁縫女学校を創立しました。わずか8人の生徒で始まった森裁縫女学校はその後1951年に学校法人に組織変更し、2012年に法人創立100周年を迎え、現在では、神戸学院大学と神戸学院大学附属中学校・高等学校で構成する法人となりました。神戸学院大学は複数のキャンパスに10学部・8大学院研究科を展開し、1万1千人以上の学生を擁する神戸市内で最大規模の文理融合型私立総合大学に発展し、一方の神戸学院大学附属中学校・高等学校は、2016年4月に高等学校がポートアイランドに移転し、翌年4月に同キャンパスに中学校を開設するなど、目覚ましい発展を遂げ、中高一貫、中高大連携教育を実現しています。
法人創立100周年を機に策定した「第1次中期行動計画(2013-2017)」に基づき、全教職員が協力しながらその計画の実現に努め、2017年度にその計画を完了いたしました。最終年度にあたる2017年度には、2018年度からの新たな5カ年計画として「第2次中期行動計画(2018-2022)」を策定し、その実現を目指しています。
「第2次中期行動計画(2018-2022)」の2年目となった2019年度は、2018年度の自己点検・評価結果を踏まえ、計画実現に努めてまいりました。残った課題は、次年度以降確実に進めてまいります。
この度、2019年度の年次達成度報告書をとりまとめましたので、次のとおりご報告いたします。
【総括】
法人の設置する各学校間の調和ある発展を目指すことを基本方針として、教学の主体性を尊重しつつ、安定的な経営基盤を確立し、兵庫、神戸を代表する魅力ある学校となることを目指すことを中期目標に、第2次中期行動計画を実行しました。その結果、「経営と教学の役割分担の明確化と理事会機能の強化」については、おおむね目標どおりとなったものの、「財政の健全化と安定的な経営基盤の確立」、「社会の変化に機動的に対応するための法人資源の選択と集中」、「労働環境の整備と男女共同参画の推進」については、目標をやや下回る結果となりました。