お知らせ

「うぐいす」の森川さんの作品が、神戸新聞同人誌評に掲載されました

2019/03/06

小説創作研究会“うぐいす”の同人誌「うぐいす」(2018年発行版)がこのほど、神戸新聞の文化面で取りあげられました。作家・野元正さんが担当する「同人誌」欄(月1回、最終土曜日朝刊掲載)で紹介され、森川都武〔さとむ〕さん(人文学部1年次生、ペンネーム森野真宵)の作品「ティアラとドレス」が高く評価されました。同人誌評の掲載は、2012年7月、2014年5月、2015年6月に続き、5人目です。

この物語は、ネットで知り合った17歳女子高生2年のティアラとドレスが、実は2人ともオッサンのなりすまし。ともに妄想を抱いて出会うが、なぜか居酒屋に行って意気投合。結局、2人とも誰か話し相手がほしかったがオチ。野元さんは「一見ありきたりだが、現代社会の恐怖を象徴する作品」として評価しています。森川さんは、「もともと賞などに応募するつもりで書いたものではないので、喜びよりも驚きが強いです」と話しています。

森川さんは、高校2年のときに、授業で「好きな小説の続きを書く」という課題があり、趣味で書くようになりました。シナリオ創作の経験を生かし、言動を伝わりやすく書くシナリオと違い、小説ではキャラ(登場人物)の心情に照準を合わせています。昨年9月の東京合宿では、「スクランブル交差点の歩行者が、みんなスマートフォンを片手に持っていたこと」にヒントを得て、ほかの部員らが驚くほどの上質な作品を書きあげました。

副顧問の岡田悦夫内部監査室長は「森川さんは入学当初から傑出した作品を発表し続けており、学生時代にきっと大きな賞を獲得します」と断言するほどの逸材です。

森川さんは「小説は薬みたいなものです。読む・書くともにですが、良いものも悪いものも、触れ方次第なところがあります。特定のジャンルというよりは、心情描写をしっかり表現した作品を書いていきたいです。ひとまず、部全体で力をいれている『明石文芸祭』ですね」と抱負を語っています。

お知らせ 一覧へ