神戸学院大学

明石在住の画家、太田幸子さんから絵画の寄贈を受けました

2018/06/13

有瀬キャンパス9号館3階ロビーに13日、明石在住の画家、太田幸子さん(兵庫県美術家同盟会員)から寄贈された絵画を取り付けました。

絵は、防寒ジャンパーを描いた100号サイズの油絵「One day(防災の日)」で、阪神・淡路大震災からの復興の願いが込められています。ジャンパーの胸には「GANBARO‘96」と描かれており、震災の起きた1995年から翌96年にかけて制作された作品です。

太田さんは昨年11月、「グリーンヒル明石絵画展」が開催された際、震災で被災した明石市立天文科学館の大時計が本学に保存されていることを知り、PTAのコーラス部時代の恩師にあたる竹内隆先生の勧めもあり、本学への寄贈が実現しました。

本学を訪れた太田さんは「大時計とともに作品を展示していただくことで、阪神・淡路大震災の記憶を一人でも多くの人の心に留めたいと考えました。震災後、単車事故を起こし、上腕、頸部などに大けがをし、リハビリをしながら制作しました。人、命、きずな。いろんな意味で、生きるということを考え直す原点になった作品です」と語りました。

春藤久人副学長は「本学は、阪神・淡路大震災の震源にも最も近い総合大学として、学生たちがさまざまなボランティアに継続して取り組んでいます。今回は寄贈していただき、ありがとうございます」、住智明大学事務局長は「この場所だと、学内だけでなく、グリーンフェスティバルなどで本学を訪れる多くの方に見ていただけると思います」とそれぞれ感謝の言葉を述べました。

太田さんは、子供のころから絵が好きでしたが、デッサン教室に通うとともに、創作活動を始めたのは1980年から。その後、懸命に描き続け、これまでに上野の森美術館大賞展3回入選、東京二紀会15回入選のほか、女流画家協会の会友になるなど実績を積み重ねてきました。県美術家同盟会員のほか、明石美術協会会員、神戸芸術文化会議会員、女流画家協会会友、二紀会兵庫支部にも所属し、現在もグループ展のほか毎年個展を開いています。

有瀬キャンパスにお越しの際は、ぜひご覧ください。