科目一覧へ戻る | 2024/07/29 現在 |
開講科目名 /Class |
化学概論Ⅱ/Introduction to Chemistry Ⅱ |
---|---|
授業コード /Class Code |
A005071001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
GENo002 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
後期/AUTUMN |
曜日・時限 /Day, Period |
火1(後期)/TUE1(AUT.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
岡田 学/OKADA MANABU |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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岡田 学/OKADA MANABU | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
「対面授業(講義、演習)」 |
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授業の目的 /Class Purpose |
この科目は、全学デュプロマ・ポリシーに示す、共通教育等を通じて、広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性を涵養することを目指しています。共通教育科目のリテラシー領域、高大接続分野の導入科目として位置づけられます。理系学部での専門的な知識を深めていく上で、必要な化学的な応用力を身に付けることができます。 この講義では、日常生活やテクノロジー社会を支える化学製品の仕組みや原理を学び、化学的な知識を活用して主体的に学び、考察・判断し、発信できる能力や態度が育成されます。 なお、この科目の担当者は、中学校・高等学校での化学教育に30年以上の経験を有する、実務経験がある教員です。ICTの機器を効果的に活用し、具体的な事例に基づいて講義を行うことで、深い学びへと繋げて行きます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1)物質の構成やその変化などの化学に関する応用的な知識が身につき、日常生活を支える物質について化学的に理解することが出来る。(知識) 2)実験記録やグラフ、図から性質の違いや共通点を見いだし、化学的な仕組みや原理を見つけ出すことが出来る。(知識・技能) 3)化学的な知識や概念について自ら考え、演習に取り組み、科学的な判断力や発信力を身に付けることができる。(態度・習慣) |
授業のキーワード /Keywords |
気体分子の熱運動 蒸気圧 分圧の法則 水の特異性 溶液の性質 溶解度 沸点上昇 凝固点降下 浸透圧 コロイド 物質の燃焼 化学反応と熱エネルギー ヘスの法則 反応速度 反応速度を変える条件としくみ 可逆反応と化学平衡 化学平衡の法則 化学平衡の移動 金属のイオン化傾向 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
1)講義を中心に進めますので、ノートをきちんと取り、わからないところは自学自習で補って下さい。 2)講義の中で演習を行います。演習問題を解くことで、講義への理解を深めて下さい。 3)毎回の授業で、演習問題の解答や感想や意見等を書いて「毎時課題」として提出して貰います。 4)授業でわかりにくかったことやもう一度解説して欲しい点を、毎時課題に書き込むことで、可能な限り次の授業の最初に振り返りを行います。 5)中間まとめでは、1~7回までの講義のまとめとして、総合演習をおこないます。 6)新聞やインターネットで話題になっていることや、過去に話題になった事件・事故などを取り上げて科学的に解説します。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
化学概論Ⅱの授業内容は、高校で「化学基礎」を履修または前期「化学概論Ⅰ」が既習であるものとして進みます。 毎回の授業で提出して貰う「毎時課題」が評価に直結します。授業への出席を大切にして下さい。 部活動での公欠や病欠などのやむを得ない欠席については、相談をして下さい。 |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
講義内容をきちんとノートにまとめる工夫をして下さい。(目安として30分) 演習問題でわからなかったところは、テキスト使って復習してください。(目安として30分) 授業で使用した教材や動画をMoodle上で公開します。授業の振り返りややむを得ない欠席時への対応に活用して下さい。 科学的な話題について新聞記事を読んだり、雑誌や本を読んで、日頃からの知識・理解を深めて下さい。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業時に、「毎時課題」を提出して貰います。(評価、次の授業時に講評し、質問事項に答えます) 中間まとめで行った総合演習は、模範解答を配布し、解説・講評を行います。 定期試験の模範解答を終了後に、公開します。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
毎時間15回分の「毎時課題」30%、中間まとめの総合演習30%、定期試験40%の割合で総合的に評価します。 毎回の授業を大切に講義に臨んで下さい。 |
テキスト /Required Texts |
大野公一・村田滋・齊藤幸一ほか著『Primary大学テキスト これだけはおさえたい化学改訂版』実教出版 2022年 2530円(税込) ※前期「化学概論Ⅰ」と同じテキストを使用します。 |
参考図書 /Reference Books |
金原粲ほか著『Primary大学テキスト これだけはおさえたい理工系の基礎数学』実教出版 2022年 2420円(税込) |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 水の特異性 | 水の特異的な構造について、混成軌道や電気陰性度、水素結合の成り立ちについて学ぶ。また、水の持つ特異的な性質、融点・沸点、密度について学ぶ。 | |
2 | 第2回 | 水の特異性 | 分子間力と沸点の関係。水の比熱や融解熱・凝固熱が大きいことでもたらす水循環と気象との関係について学ぶ。 | |
3 | 第3回 | 物質の状態変化と溶解のしくみ | 気体分子の熱運動、蒸気圧、状態図について学ぶ。溶解のしくみについて、電解質、非電解質と極性溶媒・非極性溶媒との関係について学ぶ。 | |
4 | 第4回 | 気体や固体の溶解度 | 固体の溶解度と平衡、気体の溶解度の温度や圧力との関係について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) | |
5 | 第5回 | 沸点上昇と凝固点降下 | 希薄溶液の性質である沸点上昇・凝固点降下、過冷却の原理について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) | |
6 | 第6回 | 浸透圧とその利用 | 浸透と浸透圧の定義、浸透圧を利用した食品等について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) | |
7 | 第7回 | コロイドとその性質 | コロイドの定義と分類、コロイド溶液が持つ様々な性質や特性について学ぶ。日常生活で利用されているコロイドについて学ぶ。 | |
8 | 第8回 | 中間まとめ | 第1回から第7回までの講義のまとめ、総合演習 | |
9 | 第9回 | 物質の燃焼 | 燃焼の意味、燃焼の三要素、引火点や発火点、燃焼範囲について学ぶ。 | |
10 | 第10回 | 化学反応と熱エネルギー | 化学反応と熱、反応熱とエンタルピー変化について学ぶ。エンタルピー変化を付した反応式の作り方について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) | |
11 | 第11回 | ヘスの法則 | ヘスの法則の定義やヘスの法則を使った生成エンタルピーや結合エンタルピーの求め方について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) | |
12 | 第12回 | 化学反応の仕組み | 反応速度の表し方、速度の求め方について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) | |
13 | 第13回 | 化学反応の仕組み | 反応速度と濃度・温度・触媒の関係について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) | |
14 | 第14回 | 化学平衡 | 化学平衡の法則について学び、その平衡移動の原理(ルシャトリエの原理)について、演習を通して学ぶ。(事後学習:演習課題への取組30分) | |
15 | 第15回 | 金属のイオン化傾向 | イオン化傾向とイオン化列、金属と空気・水・酸・金属との反応について学ぶ。電池の仕組みについて学ぶ。 |