科目一覧へ戻る | 2024/07/25 現在 |
開講科目名 /Class |
日本と東洋の美術/Japanese and Eastern Arts |
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授業コード /Class Code |
A004971001 |
ナンバリングコード /Numbering Code |
GENw002 |
開講キャンパス /Campus |
有瀬 |
開講所属 /Course |
共通教育科目/ |
年度 /Year |
2024年度/Academic Year |
開講区分 /Semester |
前期/SPRING |
曜日・時限 /Day, Period |
月1(前期)/MON1(SPR.) |
単位数 /Credits |
2.0 |
主担当教員 /Main Instructor |
木村 朱晶/KIMURA SUAKI |
遠隔授業 /Remote lecture |
No |
教員名 /Instructor |
教員所属名 /Affiliation |
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木村 朱晶/KIMURA SUAKI | 共通教育センター |
知念 理/CHINEN SATORU | 共通教育センター |
授業の方法 /Class Format |
スライドプロジェクターを用いた対面での講義 |
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授業の目的 /Class Purpose |
本科目では、全学DPにある「共通教育等を通じて、広い教養を身につけ、豊かな人間性や社会性を涵養している。」「幅広い知識を活用してさまざまな問題を発見し、それを解決する方策を導くことができる。」「自分の意見を口頭や文書によって表現し、相手の意見を理解することで、良好なコミュニケーションをとることができる。」に則り、共通教育センターDP1,2,3に対応して、日本、および東洋の古美術作品について、その造形を読み解くための基礎的なアプローチを学びます。作品の様式的な特徴、及び主題の成立や作家の動向を時代的な思潮の変化と関係づけ、その史的価値を見定める視点の獲得を目指します。それとともに、これら学修を通じて豊かな人間性や社会性を養います。また、本科目担当者は、博物館・美術館施設で学芸員として豊富な実務を経験している教員であることから、文化財の保存と公開、継承と移動という観点から、古美術作品と現代に生きる我々との接点に実践的な気づきを与えます。 |
到 達 目 標 /Class Objectives |
1.日本、および東洋の美術史をはじめ、文化史全般に関する基礎知識を習得する。(知識) 2.美術作品の造形的な特徴の観察力、及び近代以前(江戸時代まで)の日本人が共有していた伝統的な視覚イメージへの理解力を高める。(技能) 3.自国の美術作品(造形的アイデンティティ)が有する普遍的な価値を、グローバルな視点から再発見できる感覚を養う。(態度・習慣) |
授業のキーワード /Keywords |
絵巻 屏風 やまと絵 水墨画 在外日本美術 |
授業の進め方 /Method of Instruction |
授業各回ごとに、日本・東洋の古美術作品からメインとなる作品・作家をとりあげ、スライド(作品画像)を用いた解説を中心とする講義を全15回行います。なお、授業計画は各回の順序・内容等が若干変更される場合があります。 |
履修するにあたって /Instruction to Students |
なし |
授業時間外に必要な学修内容・時間 /Required Work and Hours outside of the Class |
授業についての復習(1週間に1時間)。また、授業内で紹介する美術館や博物館、展覧会などに積極的に足を運ぶことを推奨します。強制ではありませんが、実際に作品を見ることによって、より理解が深まります。 |
提出課題など /Quiz,Report,etc |
毎回の授業時にミニレポート課題を出します。このミニレポートでは授業への参加態度や授業理解度などを評価し、ミニレポートへの総評や回答は、次の授業時に行います。 |
成績評価方法・基準 /Grading Method・Criteria |
ミニレポート40%(毎回の授業内で実施)授業への参加態度、問題意識の有無、授業内容の理解度などを評価の対象とします。 小テスト60%(前半8回および後半7回の授業内で各1回ずつ、合計2回実施)授業内容の理解度を問います。 ミニレポート及び小テストから、到達目標の1、2、3についてできるようになっているかどうかを判断し総合的に評価します。 |
テキスト /Required Texts |
なし 必要に応じて資料を配布します。 |
参考図書 /Reference Books |
なし 必要に応じて授業内で紹介します。 |
No. | 回 /Time |
主題と位置付け /Subjects and position in the whole class |
学習方法と内容 /Methods and contents |
備考 /Notes |
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1 | 第1回 | 絵巻とは 鳥獣人物戯画 | 絵巻の基礎知識(形状・鑑賞方法など) 絵から見える文化について知る | |
2 | 第2回 | 信貴山縁起絵巻 | 朝護孫子寺ゆかりの僧・命蓮についての説話絵巻をみる | |
3 | 第3回 | 伴大納言絵巻 | 応天門炎上事件を元にした説話絵巻をみる | |
4 | 第4回 | 源氏物語絵巻 | 文学を元にした絵巻をみる:紫式部「源氏物語」 | |
5 | 第5回 | 伊勢物語絵巻 | 文学を元にした絵巻をみる:「伊勢物語」 | |
6 | 第6回 | 吉備大臣入唐絵巻 | 遣唐使・吉備真備の説話を元にした絵巻をみる | |
7 | 第7回 | 地獄草紙 | 六道思想をテーマとする絵巻をみる | |
8 | 第8回 | 蒙古襲来絵詞 | 元寇についての史実を元にした絵巻をみる | |
9 | 第9回 | 禅宗と美術 | 雪舟ら禅僧画家の活躍と、室町将軍家の権威を示す唐物飾りの美をみる | |
10 | 第10回 | 神々の美術 | 天神、住吉、春日、八幡など、さまざまな神々への信仰をめぐる美術をみる | |
11 | 第11回 | 花鳥・山水・風俗 | 狩野派、長谷川派らによる桃山~江戸時代の大画面障壁画の美をみる | |
12 | 第12回 | 近世やまと絵 | 天皇や公家にゆかり深い土佐派と住吉派の絵師らの作品・美意識をみる | |
13 | 第13回 | 琳派-伝統と創造 | 光悦・宗達から光琳・乾山、抱一・其一へと展開した装飾美の系譜をみる | |
14 | 第14回 | 写生・奇想・清雅 | 応挙、若冲、大雅ら百花繚乱を呈した近世京都画壇の多彩な個性をみる | |
15 | 第15回 | 在外日本・東洋の美術 | ボストン美術館ほかアメリカに渡った日本・東洋美術の国宝級名品をみる |