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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
舞台芸術研究Ⅱ/芸術文化特別講義Ⅱ/Studies in Performing Arts Ⅱ
授業コード
/Class Code
B508942001
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
人文学部/Humanities and Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
木4(後期)/THU4(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
上念 省三/ZYONEN SYOZO
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 〈人間探究科目群〉/*** MAJORS *** 〈SUBJECTS OF PERSONAL DEVELOPMENT AND CULTURE〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
上念 省三/ZYONEN SYOZO 人文学部/Humanities and Sciences
授業の方法
/Class Format
対面授業(講義)
新型コロナ感染症等の状況によっては、大学の方針に従って、遠隔授業(Zoom)となる場合があります。
授業の目的
/Class Purpose
芸能・舞台芸術と異性装(男装・女装)の歴史を概観し、歌舞伎、宝塚歌劇の魅力を探ります。講師は、宝塚歌劇等に関する評論を長年執筆したほか、国際演劇評論家協会日本センター関西支部が発行する「Act」誌の編集を担当、文化庁や大阪府、京都市の文化芸術関係の委員を務めるなど、実務経験のある教員として、皆さんに現場の知識と経験をシェアできるものと思われます。
到 達 目 標
/Class Objectives
・主に日本の異性装の系譜を知る
・芸能・舞台芸術における性役割の固定化と浮遊化の事例を概観する
・芸能・舞台芸術におけるジェンダーに関する特殊性と普遍性について考察を深める
・歌舞伎の特性と魅力を知る
・宝塚歌劇の特性と魅力を知る
・以上を通じて、舞台芸術にふれることから普遍的な社会課題を探る方法を身につける
授業のキーワード
/Keywords
異性装 男装 女装 古典芸能 白拍子 芸能史 歌舞伎 出雲阿国 少女歌劇 宝塚歌劇
授業の進め方
/Method of Instruction
講義形式。主に映像資料を参照しながらテーマについての流れを踏まえてコメントを付していきます。各回ごとにコメントシートまたはMoodleのアンケートによって質問や意見を集め、適宜フィードバックを行ないます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
歌舞伎、宝塚歌劇を観たことがない人は、一度生で観劇することをおすすめします。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
予習が必要な場合は、資料等を配布して指定します。配布資料等については授業内にすべてを解説することが難しい場合もあるので、復習が必要になると思われます。その他ジェンダーに関するニュース等はこまめにチェックしておきましょう。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
各回のコメントシート等
小レポート 1000字程度
最終レポート 2500字程度
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
各回のコメントシート等 30点
小レポート 20点
最終レポート 50点
テキスト
/Required Texts
必要に応じて、プリントを配布します
参考図書
/Reference Books
国立歴史民俗博物館『新書版 性差の日本史』(集英社インターナショナル、2021)
渋谷区立松涛美術館『装いの力 異性装の日本史』(渋谷区立松涛美術館、2022)
中根 千絵, 本橋 裕美他『異性装 歴史の中の性の越境者たち』(集英社インターナショナル、2022)
脇田晴子『女性芸能の源流』(角川ソフィア文庫、2014)
矢内賢二『ちゃぶ台返しの歌舞伎入門』(新潮選書、2017)
川崎賢子『宝塚: 変容を続ける「日本モダニズム」』 (岩波現代文庫、2022)
井上 理惠, 鈴木 国男他『宝塚の21世紀 ―演出家とスターが描く舞台』(社会評論社、2020)

No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 1 人文学とは何か 広く芸術について学ぶ前提として、皆さんが専攻する人文学について、近年の日本における動向と講師の考え方を整理し、学びの姿勢を共有しておきたいと思います。
2 2 古典のなかの異性装(1) 日本の古典文学、古文書に描かれた異性装の系譜をたどります。
3 3 古典のなかの異性装(2) 日本の絵画に描かれた異性装の系譜をたどります。
4 4 古典のなかの異性装(3) 日本の舞台芸術、芸能における異性装の系譜をたどります。
5 5 歌舞伎(1) 歌舞伎の歴史と異性装、性役割について考察します。
6 6 歌舞伎(2) 坂東玉三郎の舞台、発言から女形の魅力をさぐります。
7 7 歌舞伎(3) アニメや漫画による歌舞伎から、性役割、女形の魅力をさぐります。 小レポート
8 8 近現代の異性装 近現代の絵画や漫画、風俗における異性装の系譜をたどります。
9 9 現代ファッションにおける異性装 世界のファッションにおけるトランスジェンダーの動向を概観します。
10 10 宝塚歌劇(1) 宝塚歌劇について概説します。
11 11 宝塚歌劇(2) 『ベルサイユのばら』の多層性を探ります。
12 12 宝塚歌劇(3) 真風涼帆を中心に男らしい男役の魅力を探ります。
13 13 宝塚歌劇(4) 男役、娘役のcuteness(かわいらしさ)を探ります。
14 14 宝塚歌劇(5) 永久輝せあを中心に男役が演じる女性の魅力を探ります。 最終レポート
15 15 生きづらさとジェンダー LGBTQ+、ハラスメント等の課題を概観し、性差を超えることの可能性を探ります。

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