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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
応用衛生薬学Ⅰ[13~14]/Applied Pharmaco-Health Science Ⅰ
授業コード
/Class Code
B411171001
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
月2(前期)/MON2(SPR.)
単位数
/Credits
1.5
主担当教員
/Main Instructor
髙橋 隆幸/TAKAHASHI TAKAYUKI
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 《選択科目》/*** MAJORS *** 《ELECTIVE》
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
髙橋 隆幸/TAKAHASHI TAKAYUKI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
中川 公恵/NAKAGAWA KIMIE 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
対面授業です。
授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、アドバンス科目であり6年次に配当している。
この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、1,2,3,6,7,8を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)

健康志向の上昇に伴い生産量、消費量が増大している健康食品やサプリメントに関する正しい知識を習得し、日常生活における栄養摂取に対するこれらの食品の役割について考えるとともに、これらの食品による健康障害の可能性についても考え対処できる知識と意識を育てる。また、この目標を達成するため「栄養と健康」に関する基本的な知識の再確認も併せて行う。
第1回から5回は高橋が担当し、第6回から12回は中川が担当する。
授業計画の主語は「学生諸君」である。
到 達 目 標
/Class Objectives
「栄養と健康」に関する基本的な知識の再確認を行なうことで、健康食品やサプリメントが抱える問題点を認識し、これらのことに対処できる知識と意識を育てることを目標とする。
C9-(1)-④-1,2,3【ビタミン】
1.水溶性ビタミンを列挙し、各々の構造、基本的性質、補酵素や補欠分子として関与する生体内反応について説明できる。
2.脂溶性ビタミンを列挙し、各々の構造、基本的性質と生理機能を説明できる。
3.ビタミンの欠乏と過剰による症状を説明できる。
C9-(4)-①-1【栄養素の利用】
1.食物中の栄養成分の消化・吸収、体内運搬について概説できる。
C11-(1)-①-1,2,3,4,5,6,7,8 【栄養素】
1.栄養素(三大栄養素、ビタミン、ミネラル)を列挙し、それぞれの役割について説明できる。
2.各栄養素の消化、吸収、代謝のプロセスを概説できる。
3.脂質の体内運搬における血漿リポタンパク質の栄養的意義を説明できる。
4.食品中のタンパク質の栄養的な価値(栄養価)を説明できる。
5.エネルギー代謝に関わる基礎代謝量、呼吸商、エネルギー所要量の意味を説明できる。
6.栄養素の栄養所要量の意義について説明できる。
7.日本における栄養摂取の現状と問題点について説明できる。
8.栄養素の過不足によるおもな疾病を列挙し、説明できる。
C11-(1)-②-1,2,3,4,5,6,7,9,10【食品の品質と管理】
1.食品が腐敗する機構について説明できる。
2.油脂が変敗する機構を説明し,油脂の変質試験を実施できる。(知識・技能)
3.食品の褐変を引き起こす主な反応とその機構を説明できる。
4.食品の変質を防ぐ方法(保存法)を説明できる。
5.食品成分由来の発がん物質を列挙し、その生成機構を説明できる。
6.代表的な食品添加物を用途別に列挙し、それらの働きを説明できる。
7.食品添加物の法的規制と問題点について説明できる。
9.代表的な保健機能食品を列挙し、その特徴を説明できる。
10.遺伝子組換え食品の現状を説明し、その問題点について討議する。(知識・態度)
C11-(1)-③-1,2,3,4,5【食中毒】
1.食中毒の種類を列挙し、発生状況を説明できる。
2.代表的な細菌性・ウィルス性食中毒を列挙し、それらの原因となる微生物の性質、症状、原因食品および予防方法について説明できる。
3.食中毒の原因となる自然毒を列挙し、その原因物質、作用機構、症状の特徴を説明できる。
4.代表的なマイコトキシンを列挙し、それによる健康障害について概説できる。
5.化学物質(重金属、残留農薬など)による食品汚染の具体例を挙げ、ヒトの健康に及ぼす影響を説明できる。
授業のキーワード
/Keywords
栄養素、炭水化物、糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル(無機質)、エネルギー代謝、食品衛生、変質、変敗、食中毒、食品添加物、発がん物質
授業の進め方
/Method of Instruction
授業計画に従っておこないます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
中川のオフィスアワーは月曜日~金曜日16:00~18:00です。高橋のオフィスアワーは、月曜日~金曜日は2限と3限の間の昼休みと夕方5時以降、土曜日は午前9時から午後3時の間にいたしますが、それ以外の時間でも在室の場合は随時対応いたします。

教員連絡先:
高橋:takahasi@pharm.kobegakuin.ac.jp
中川:kimie-naka@pharm.kobegakuin.ac.jp
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
事前学習として、当日の講義範囲を確認ておくこと(目安として0.5時間)。事後学習として、教科書、参考書などで復習しておくこと(目安として1時間)。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
高橋40%、中川60%の計100%(100点)で評価します。

高橋:
dotCampus, Microsoft Formsなどを利用した小試験で評価する予定です。(100%)
今後の状況により変更も考えられますので、変更が生じた場合は授業内で連絡します。
中川:
受講状況(毎回の受講後の課題対応)(50%)と配信課題問題への解答(50%)で評価します。
テキスト
/Required Texts
配布プリント
参考図書
/Reference Books
高橋典子、山﨑正博編集、「My衛生薬学」(テコム)
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回(髙橋) 三大栄養素 ①三大栄養素の働きや栄養評価について復習する。
②サプリメントや健康食品として市販されている、三大栄養素に関係した製品の作用について考える。C9-(4)-①-1
C11-(1)-①-1,2,3,4
2 第2回(髙橋) ビタミン ①ビタミンの生体内での働きについて復習する。
②サプリメントや健康食品として市販されている、ビタミンに関係した製品の効果について考える。
C9-(1)-④-1,2,3
C11-(1)-①-1
3 第3回(髙橋) ミネラル・その他栄養素 ①ミネラル、水、食物繊維の生体内での働きについて復習する。
②サプリメントや健康食品として市販されている、ミネラルや食物繊維の効能を考える。
C11-(1)-①-1
4 第4回(髙橋) エネルギー代謝 ①エネルギー代謝について復習する。
②サプリメントや健康食品のエネルギー代謝に対する影響を理解する。C11-(1)-①-5
5 第5回(髙橋) 1) 食事摂取基準
2) 栄養摂取の現状と問題点
①食事摂取基準について復習する。
②サプリメントや健康食品の過剰摂取による人体への影響を考える。
①栄養素等の摂取量の年次推移から、日本人の食生活の変化を理解する。
②栄養素の摂取と疾病との関係を理解する。
C11-(1)-①-5,6,7,8①食事摂取基準について復習する。
②サプリメントや健康食品の過剰摂取による人体への影響を考える。
C11-(1)-①-6,7,8
6 第6回(中川) 食品の変質とその防止 食品の腐敗と変敗についてそれぞれの機構ならびに指標が説明できる。また、食品の変質防止方法を列挙できる。 C11-(1)-②-1,2,3,4,5
7 第7回(中川) 食中毒 食中毒をその原因別に分類し、それぞれの具体例を挙げて説明できる。次回次々回と3回に渡って実施する。1.食中毒の種類を列挙し、発生状況を説明できる。
2.代表的な細菌性・ウィルス性食中毒を列挙し、それらの原因となる微生物の性質、症状、原因食品および予防方法について説明できる。
3.食中毒の原因となる自然毒を列挙し、その原因物質、作用機構、症状の特徴を説明できる。
4.代表的なマイコトキシンを列挙し、それによる健康障害について概説できる。
7.化学物質(重金属、残留農薬など)による食品汚染の具体例を挙げ、ヒトの健康に及ぼす影響を説明できる。C11-(1)-③-1,2,3,4,5
8 第8回(中川) 食中毒 前回に引き続き食中毒原因の具体例を挙げて説明できる。1.食中毒の種類を列挙し、発生状況を説明できる。
2.代表的な細菌性・ウィルス性食中毒を列挙し、それらの原因となる微生物の性質、症状、原因食品および予防方法について説明できる。
3.食中毒の原因となる自然毒を列挙し、その原因物質、作用機構、症状の特徴を説明できる。
4.代表的なマイコトキシンを列挙し、それによる健康障害について概説できる。
7.化学物質(重金属、残留農薬など)による食品汚染の具体例を挙げ、ヒトの健康に及ぼす影響を説明できる。C11-(1)-③-1,2,3,4,5
9 第9回(中川) 食中毒統計を読み解く 我が国の食中毒の現状について、食中毒統計より把握し、具体的な防止策を提案する。C11-(1)-③-1
10 第10回(中川) 食品添加物 食品添加物に関する法的規制、食品添加物公定書、各種基準について理解する。C11-(1)-②-7
11 第11回(中川) 食品添加物 食品添加物の種類、用途、確認試験を具体例を挙げ説明できる。C11-(1)-②-6
12 第12回(中川) 最近の食糧事情と我が国の政策 我が国の食糧自給率の推移、遺伝子組み換え食品、食品の安全確保体制、保健機能食品、食品の表示などについて説明できる。C11-(1)-②-9,10

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