シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
エコロジーを考える/Ecology and Its Application
授業コード
/Class Code
B404231001
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
薬学部/Pharmaceutical Sciences
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
木2(後期)/THU2(AUT.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
岡本 正志/OKAMOTO TADASHI
科目区分
/Course Group
【専門教育科目】 《選択科目》/*** MAJORS *** 《ELECTIVE》
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
岡本 正志/OKAMOTO TADASHI 薬学部/Pharmaceutical Sciences
授業の方法
/Class Format
授業は講義(対面)で行います。
授業の目的
/Class Purpose
この授業の担当者は薬学部所属であり、この科目は、専門教育科目であり6年次に配当している。
この科目は、学部のDPに示す8項目のうち、6と7を目指す。
ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)
本学は、建学の精神「真理愛好・個性尊重」すなわち「学びと知の探究を通じて、普遍的な学問体系の英知に触れる喜びを実感し、その過程で自己と他者の個性に気づき、互いの存在をこよなく尊重すること」を実践する。教育目標として「自主的で個性豊かな良識ある社会人」の育成を目指している。加えて、薬学部は、医療人としての薬剤師に必要な知識及び技能を修得させ、社会の求める医療のニーズに応えうる問題解決能力を持った学士(薬学)の育成を行うとともに、高度の専門知識・技能を持った薬剤師の養成を目的としている。この目的を達成するためのカリキュラムを通して、以下の基本的資質、態度、能力を身につけた学生に学位を授与する。
1.医療人として、豊かな人間性と高い倫理観、広い教養をもち、人の命と健康的な生活を守る使命感、責任感を有している。
2.科学者として、医薬品を含む化学物質等の特性や生体・環境への作用と影響、及び人体の構造と機能、疾病の成り立ちを理解するのに必要な科学に関する基本的な知識を有している。
3.薬の専門家として、医薬品及び薬物治療についての専門的な知識を有している。
4.医療人として、患者の背景を理解し、多職種との相互理解を深め、積極的に連携・協力し、薬剤師に求められる行動を実践する能力を有している。
5.薬剤師として、患者状態の把握、必要な情報収集と活用、安全で有効な薬物療法の実施と評価等の薬学的管理を実践する能力を有している。
6.医療の担い手として、人々の健康増進、公衆衛生の向上に貢献する能力を有している。
7.医療人として、医療を取り巻く課題に気づき、それらを考察し、課題解決に貢献できる能力を有している。
8.薬剤師として、進歩する医療に対して常に関心や学習意欲をもち、生涯にわたり自己研鑚に励む態度を有している。
到 達 目 標
/Class Objectives
公衆衛生の向上に貢献するために、感染症、生活習慣病、職業病についての現状とその予防に関する基本的知識を修得する。社会における集団の健康と疾病の現状およびその影響要因を把握するために、保健統計と疫学に関する基本的知識を修得する。
以下の各SBOsを到達目標とする。
D1-(1)-①-1 健康と疾病の概念の変遷と、その理由を説明できる。
D1-(1)-②-1 集団の健康と疾病の現状およびその影響要因を把握する上での人口統計の意義を概説できる。
D1-(1)-②-2 人口統計および傷病統計に関する指標について説明できる。
D1-(1)-②-3 人口動態(死因別死亡率など)の変遷について説明できる。
D1-(1)-③-1 疾病の予防における疫学の役割を説明できる。
D1-(1)-③-2 疫学の三要因(病因、環境要因、宿主要因)について説明できる。
D1-(1)-③-3 疫学の種類(記述疫学、分析疫学など)とその方法について説明できる。
D1-(1)-③-4 リスク要因の評価として、オッズ比、相対危険度、寄与危険度および信頼区間について説明し、計算できる。
D1-(2)-①-1 疾病の予防について、一次、二次、三次予防という言葉を用いて説明できる。
D1-(2)-①-2 健康増進政策(健康日本21など)について概説できる。
D1-(2)-②-1 現代における感染症(日和見感染症、院内感染、新興感染症、再興感染症など)の特徴について説明できる。
D1-(2)-②-2 感染症法における、感染症とその分類について説明できる。
D1-(2)-②-3 代表的な性感染症を列挙し、その予防対策について説明できる。
D1-(2)-②-4 予防接種の意義と方法について説明できる。
D1-(2)-③-1 生活習慣病の種類とその動向について説明できる。
D1-(2)-③-2 生活習慣病の代表的なリスク要因を列挙し、その予防法について説明できる。
D1-(2)-③-3 食生活や喫煙などの生活習慣と疾病の関わりについて討議する。
D1-(2)-④-1 新生児マススクリーニングの意義について説明し、代表的な検査項目を列挙できる。
D1-(2)-④-2 母子感染する代表的な疾患を列挙し、その予防対策について説明できる。
D1-(2)-⑤-1 代表的な労働災害、職業性疾病について説明できる。
D1-(2)-⑤-2 労働衛生管理について説明できる。
授業のキーワード
/Keywords
健康と疾病、保健統計、疫学、生活習慣病、感染症、労働衛生
授業の進め方
/Method of Instruction
授業計画にしたがって、12回の講義を行います。講義の進行にともなって、第1回目~第12回目の授業内容の順番が入れかわる場合があります。
履修するにあたって
/Instruction to Students
関連科目:「応用衛生薬学Ⅰ」。講義後は必ず復習をし、理解を深めるようにしてください。
オフィスアワー:火曜日の12:45~13:30
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
演習問題配布時には、それに答えてください。事前学習として15分しておくこと、事後学習として45分すること。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
提出課題については、講義時に連絡します。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
評価の詳細については、授業中に説明します。
テキスト
/Required Texts
プリント。
参考図書
/Reference Books
「厚生の指標・増刊 国民衛生の動向」、一般財団法人 厚生労働統計協会
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 社会・集団と健康(1) 1. WHOの健康の定義と変遷を説明することができる。
2. WHOの役割と活動を概説することができる。
2 第2回 社会・集団と健康(2) 1. 人口動態と人口静態について説明することができる。
2. 国勢調査の目的と意義を説明することができる。
3. 人口の将来予測に必要な指標を列挙し、その意義について説明することができる。
4. 人口ピラミッドについて説明することができる。
3 第3回 社会・集団と健康(3) 1. 死亡に関する様々な指標の定義と意義について説明することができる。
2. 死因別死亡率の変遷について説明することができる。
3. 平均寿命と健康寿命について説明することができる。
4 第4回 社会・集団と健康(4) 1. 社会・集団疾病予防における役割を説明することができる。
2. 疫学の三要因(病因、環境要因、宿主要因)について説明することができる。3. 観察学的疫学と介入研究の特徴を説明し、それぞれの長所と短所を説明することができる。
5 第5回 社会・集団と健康(5) 1. コホート研究のうち、相対危険度、寄与危険度の算出法を説明し、計算することができる。
2. 症例・対照研究のうち、オッズ比について説明し、計算することができる。
3. 信頼区間について説明することができる。
4. 根拠に基づいた医療、二重盲検法、乱数表を用いた無作為化.などの疫学データの解析法を説明することができる。
6 第6回 疾病予防(1) 1. 疾病の予防について、 一次予防、二次予防、三次予防の違いと具体例を説明することことができる。
2. 学校薬剤師の必要性と役割について概説することができる。
3. 健康日本21(第一次、第二次)の目的と主な目標値について概説することができる。
7 第7回 疾病予防(2) 1. 感染症(日和見感染症、院内感染症、新興感染症、再興感染症、検疫感染症)の特徴と主な感染症名を列挙できる。
2. 感染症の特徴とその予防対策を説明することができる。
3. 感染症を一類?五類に分類することができる。
4. 垂直感染(経胎盤感染、産道感染)する感染症を列挙し、その予防対策を説明することができる。
8 第8回 疾病予防(3) 1. わが国の性感染症の変遷、特徴、予防対策を説明することができる。
2. 予防接種法の変遷とその意義を説明することができる。
3. ワクチンを分類し、その接種時期などを説明することができる。
9 第9回 疾病予防(4) 1. 代表的な生活習慣病を列挙し、その動向を説明することができる。
2. 代表的な生活習慣病のリスク要因を列挙することができる。
3. 生活習慣病の成因を概説し、その予防対策を説明することができる。
4. 喫煙、肥満、運動不足などの生活習慣と疾病の関わりを説明することができる。
5. 特定健康診査の目的と検査項目について概説することができる。
10 第10回 疾病予防(5) 1. 新生児マススクリーニング対象疾患を列挙し、その成因を説明することができる。
2. 新生児マススクリーニングの検査方法におけるタンデム・マス法の有用性を説明することができる。
11 第11回 疾病予防(6) 1. 主な職業癌や職業病とその要因を列挙することができる。
2. 代表的な労働災害の要因とその予防対策について概説することができる。
12 第12回 疾病予防(7) 1. 労働衛生管理における健康管理、作業環境管理、作業管理の必要性と意義について説明することができる。
2. 業環境の基準(許容濃度など)の必要性と意義について概説することが できる。
13 第13回 社会・集団と健康(まとめ) 第1回~第5回のまとめ
14 第14回 疾病予防(まとめ) 第6回~第9回のまとめ
15 第15回 疾病予防(まとめ) 第10回~第12回のまとめ

科目一覧へ戻る