シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/31 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
日本経済史 [企業]/Japanese Economic History
授業コード
/Class Code
B302022001
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
経済学部/Economics
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
後期/AUTUMN
曜日・時限
/Day, Period
水1(後期),水2(後期)/WED1(AUT.),WED2(AUT.)
単位数
/Credits
4.0
主担当教員
/Main Instructor
関谷 次博/SEKIYA TSUGIHIRO
科目区分
/Course Group
【資格に関する科目】 〈教職課程に関する科目〉/*** COURSES FOR CERTIFICATION *** 〈TEACHER TRAINING COURSES〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
関谷 次博/SEKIYA TSUGIHIRO 経済学部/Economics
授業の方法
/Class Format
講義
授業の目的
/Class Purpose
歴史のある出来事は、それ以前の歴史の積み重ねにおいて成り立っており、現在もそうした歴史の積み重ねによって成り立っています。「経済史総論」では、過去の教訓に学ぶという歴史学の手法を用いましたが、「日本経済史」では、現代を捉え、将来の指針を提言するためにも、歴史の成り立ちから分析するという方法を用います。
本講義は、日本経済の歴史を、アーリーモダン(初期近代)として捉えられる江戸時代から現在までを対象とします。まずは、明治維新後の日本の経済成長が、江戸時代につくられた経済基盤の上に成り立っているというように、歴史理解の方法を習得することを目的としています。
経済成長を理解するには、GDP(かつてはGNPが主)といった基礎的な経済統計データも理解しなければなりません。また、GDPの成り立ちを理解するためには、簡単なマクロ経済学の理論が必要です。講義では、経済統計データの数的処理による分析や、簡単なマクロ経済理論の解説もおこないます。
本講義はDPの1「経済の歴史や制度に係わる知識を修得し、今日の経済情勢を歴史的・制度的に理解できる。」に対応しています。
到 達 目 標
/Class Objectives
1.日本経済の歴史を習得できる。
2.歴史的視点から現代経済を考えることができる。
3.現代経済を、歴史、データ、理論といった多面的な視点から考えることができる。
授業のキーワード
/Keywords
近現代日本史、経済史、マクロ経済学(入門程度)、経済統計
授業の進め方
/Method of Instruction
日本経済史の講義をおこなった後、関連する経済統計データの数的処理による分析をおこないます。また、時事の新聞や雑誌記事を用いて、現代との関わりを示すことにも努めます。
履修するにあたって
/Instruction to Students
段階的な理解のためにも「経済史総論」を修得、ないしは履修することが望ましいです。講義では経済統計データを使った数的処理をおこないます。電卓を持参することが望ましいです。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
講義における疑問点を発見(30分程度の作業)して、オフィスアワーなどを利用し、質問をしてください。
提出課題など
/Quiz,Report,etc
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
確認テスト40%、期末試験60%
なお、提出課題が3分の2に満たない場合には、成績評価の対象とはせず「/」となります。
テキスト
/Required Texts
特にありませんが、必要なプリントは講義中に配布します。
参考図書
/Reference Books
講義中に紹介します。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 近代・現代日本の経済発展 GDPとは何か。経済発展とは何か。日本の経済発展と地域格差を読む。
2 第2回 江戸時代の経済発展 江戸時代は前近代か、初期近代か?江戸時代の経済を評価する。
3 第3回 開港のインパクト  幕末の貿易構造の変化をもとに、開港が与えた日本経済へのインパクトを理解する。 
4 第4回 日本の産業革命 工業化における政府の役割について、後進国の工業化のモデル(ガーシェンクロン・モデル)との対比を試みる。 
5 第5回 大隈財政 政府の役割(政策)と財政との関連を理解する。
6 第6回 松方財政 政府の役割(政策)と財政との関連を理解する。
7 第7回 近代経済成長① 近代日本の経済成長について、統計データを分析することによって理解する。
8 第8回 近代経済成長② 近代日本の経済成長をもたらした要因を、分析することによって理解する。
9 第9回 貿易と国際関係 日本の工業化の進展を貿易構造の変化から捉える。同時に、貿易構造から先進国と植民地国との違いを理解する。
10 第10回 工業化と在来産業 日本の工業化において在来産業が果たした役割を、農村工業からの進展として理解するとともに、統計データによっても確認する。
11 第11回 日本の産業革命 紡績業を中心に、それを支える鉄道業や海運業が発展していった様子を体系的に理解する。
12 第12回 資本の形成 日本の工業化を成立させるための条件としての金融に注目し、大企業の形成や株式会社制度の導入過程を理解する。
13 第13回 確認テスト 1〜12回の分の確認テスト
14 第14回 確認テスト 1〜12回の分の確認テスト
15 第15回 確認テストの解説 確認テストの結果を発表し、全問の解説をおこなう。
16 第16回 確認テストの解説 確認テストの結果を発表し、全問の解説をおこなう。
17 第17回 重化学工業化 戦前にすすんだ重化学工業化について、統計データの分析から理解する。また、重化学工業化によって誕生した大企業の特徴を捉える。
18 第18回 財閥の形成 重化学工業化とともにすすんだ大企業体制は、企業集中というかたちで進んだ。「規模の経済」という経済理論から理解する。
19 第19回 戦時統制経済 戦時期は統制経済、計画経済といわれたように財・資本・労働の市場に対する介入・統制がすすんだ。こうした経済の特徴を理解する。
20 第20回 戦後経済民主化 財閥解体、過度経済力集中排除法、公職追放といった経済民主化と、それによる日本経済へのインパクトを理解する。 
21 第21回 高度経済成長 GDP統計データをもとに、経済成長率やその要因分析によって、高度経済成長を理解する。 
22 第22回 安定成長 安定成長の時代に、日本型経営が確立される過程を理解する。
23 第23回 バブル経済 プラザ合意後にバブル経済へと展開する過程を理解する。
24 第24回 平成不況 バブル崩壊後に低迷し、「失われた20年」を称された日本経済の特徴を、統計データを分析することで理解する。 
25 第25回 確認テスト 17〜24回の分の確認テスト
26 第26回 確認テスト 17〜14回の分の確認テスト
27 第27回 確認テストの解説 確認テストの結果を発表し、全問の解説をおこなう。
28 第28回 確認テストの解説 確認テストの結果を発表し、全問の解説をおこなう。
29 第29回 まとめ 全講義のまとめ
30 第30回 まとめ 定期試験に向けた解説

科目一覧へ戻る