シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
生物学概論Ⅰ/Introduction to Biology I
授業コード
/Class Code
A005041502
開講キャンパス
/Campus
ポートアイランド
開講所属
/Course
共通教育科目/
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
木2(前期)/THU2(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
橘 淳治/TACHIBANA JUNJI
科目区分
/Course Group
【共通教育科目】 〈リテラシー領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LITERACY STUDIES〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
橘 淳治/TACHIBANA JUNJI 共通教育センター
授業の方法
/Class Format
授業の方法:「対面授業」
授業の目的
/Class Purpose
 共通教育科目は,共通教育センターカリキュラムポリシーに示す,学生がその資質や才能を活かし将来を現実のものにしていくため,従来の生産性や効率だけの評価ではなく,新しい価値の創造,社会変革の原動力となるための基盤づくりを目指すものである.
 生物学概論Ⅰ(有瀬キャンパス開講)は,リテラシー領域高大接続分野に属し,高校で学んできた生物から各自の学部教育への円滑な接続と学部専門科目を学ぶ糸口をつかむと共に,基礎的な教養を涵養し学部を越えた幅広い分野の学びで,多角的に見る力と考える力を養うことが目的である.
 本授業では,理系の学生が,資格取得や国家試験に向けた生物学の基本概念の理解ができることを目標としたい.
 生物学とはどのようなものであろうか.科学には理論的基盤づくりとなる基礎科学と,産業,社会,医療など直接人々の生活に役立てることを目的とする応用科学がある.
 本授業では,基礎科学としての生物学について,その基礎となる生命,細胞の構造と機能,生体関連物質,遺伝子についての学びを求めたい.
 この授業を通して,受講者自身がどのような分野に対して興味を持つのかを考え,その分野への橋渡しとなることを期待している.
 大学での学習は,受身的に講義を聞くことではなく,講義による基礎知識を基盤に自らの考えをまとめ,他者と討論や協働を行い,自身の考えや結論を発信することが重要であることを自覚して受講することを望む.
  なお,この授業の担当者は,公立高等学校の教員の後に教育委員会(大阪府教育センター)で教員研修を行っていた実務経験のある教員である.
 高大接続教育の観点から,大学の専門課程の基礎となる基礎教育,並びに実践教育を意図した授業科目である.
到 達 目 標
/Class Objectives
(1)生物学について科学的側面からの知識・理解を行い,自身の属する学部の専門科目との関連性を見いだし,今後の研究の素地とする.
(2)生物学の基礎となる,生命,細胞の構造と機能,生体関連物質,遺伝子を学習し,生物学的なヒトについて理解する.
(3)ヒトをはじめとする生物の生体機能の多くは化学反応によって説明することができる.本授業では生物学概論Ⅱへの系統性、連続性を考え、生物体内の化学反応からのアプローチで学習し,理解する.
(4)生物学・基礎生物学の既習事項を基に,それら問題の解決方法を考え,実践する態度や力を身につけ,他者に対して発信することができる.
授業のキーワード
/Keywords
生物学,細胞の機能と構造,生体関連物質,遺伝
授業の進め方
/Method of Instruction
 基礎的知識理解のためにテキストや資料を用いた講義を行い,さらに,自身の意見をまとめて発表するためにグループ討議,レポート作成,授業時の小テストなどを課す.
 なお,レポートや理解度確認のための小テストの結果を踏まえて,次時の授業でのまとめや新たな学習課題として学生に学習結果を返す.
 普段の授業においても,課題や意見を求めるので,ノートはきっちりと取ること.
 授業内容を覚えるのではなく,自身の考えを築き上げることを意識して授業を受けること.
履修するにあたって
/Instruction to Students
 本生物学概論Ⅰを理解する上で,幅広い考え方を養う必要があるため,生物学のみの知識・理解では不十分である.
  物理,化学,生物,地学などの基礎的知識は必須であるため,授業テキストの予習のほか,高校の教科書などもよく復習しておくこと.
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
 授業テキストの予習をしておくこと.
 講義内容の復習,整理のために授業終了後にノートを読み直すほか,不足事項については自身で調べて加筆すること.
 講義において,興味を持った学習項目については,シラバスに示してある指定図書・参考書を見て深く調べ学習をすると共に,一般書などで幅広く学習することも重要である.
授業に際して,上記内容を参照して30分の予習,および授業終了後60分の復習することが必須である.
提出課題など
/Quiz,Report,etc
 授業回毎に簡単な課題やレポートを提出してもらいます.また,最終課題としてとしレポートを課します.
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
 授業中のレポート課題(20%),最終レポート課題(30%),最終試験(50%)の割合で総合評価する.
 
テキスト
/Required Texts
・鷲谷いづみ監修(2022):ライフサイエンスのための生物学改訂版,培風館,ISBN978-4-563-07830-0,3,400円(税別)
参考図書
/Reference Books
・太田安隆(2017):ビギナーズ生物学,化学同人,ISBN978-4-7598-1937-3,2,600円(税別)
・和田勝(2014):基礎から学ぶ生物学・細胞生物学 第2版,羊土社,ISBN978-4-7581-2018-0,3000円(税別)
・南雲 保 編著(2014):やさしい基礎生物学第2版,羊土社,ISBN978-4-7581-2051-7,2,900円(税別)
・南雲 保 編著(2016):Ya-Sa-Shi-I Biological Science,羊土社,ISBN978-4-7581-2070-8,3,600円(税別)
・東京大学教養学部基礎生命科学実験編集委員会(2009):基礎生命科学実験 第2版,東京大学出版会,ISBN978-4-13-062218-9,2800円(税別)
・野島博(2008):生命科学の基礎,東京化学同人,ISBN978-4-8079-0651-2,2400円(税別)
・武村政春ほか(2010):Primary大学テキスト これだけはおさえたい生命科学,実教出版,ISBN978-4-407-32166-1,2,100円(税別)
・田之倉優ほか訳(2002):生化学キーノート,シュプリンガージャパン,ISBN978-4-431-70919-0,4,600円(税別)
・紺野邦夫(1986):教養のための図説生化学,実教出版,ISBN978-4-407-02266-7,2,400円(税別)
・坂本順司(2008):微生物学-地球と健康を守る-,裳華房,ISBN978-4-7853-5216-5,2,500円(税別)
・有坂文雄(2015):よくわかるスタンダード生化学,裳華房,ISBN978-4-7853-5232-5,2,600円(税別)
・高月紘(2006):環境安全学-これからの研究教育の必須学-,丸善,ISBN4-621-07780-5,1700円(税別)
・堂本光子(2015):大学生のための考えて学ぶ基礎生物学,共立出版,ISBN978-4-320-05775-3,2500円(税別)
・坂本順司(2009):理工系のための生物学.裳華房,ISBN978-4-7853-5220-2,2700円(税別)
・石川統(2008):生物学 第2版,東京化学同人,ISBN978-4-8079-0674-1,2400円(税別)
・三輪一智(2009):生化学-人体の構造と機能[2],医学書院,ISBN978-4-260-00672-9,2,200円(税別)
・桑澤清明(2004):生物学,医学書院,ISBN978-4-260-35334-2,2,100円(税別)
・當瀬規嗣(2008):図解入門よくわかる薬理学の基本としくみ,秀和システム,ISBN978-4-7980-2029-7,1,800円(税別)
・中谷豊(2009):図解入門よくわかる栄養学の基本としくみ,秀和システム,ISBN978-4-7980-2287-1,2,200円(税別)

No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス
細胞と生体物質
授業の進め方と成績評価について
細胞とは何か
細胞小器官
生体構成成分
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.2~P.10
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
2 第2回 タンパク質
タンパク質の構造
タンパク質の機能
酵素の働きと性質
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.11~P.19
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
3 第3回 タンパク質合成 DNAとRNA
転写と転写後修飾
翻訳
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.20~P.28
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
4 第4回 遺伝子の転写調節 細胞分化
遺伝子の転写調節
転写因子
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.29~P.34
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
5 第5回 細胞分裂 細胞周期
DNAと染色体
姉妹染色体の分配
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.35~P.40
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
6 第6回 遺伝情報の複製 遺伝の規則性
遺伝子の実体としてのDNAの構造
DNAの複製
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.41~P.47
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
7 第7回 減数分裂と染色体 染色体・遺伝子座・対立遺伝子
有性生殖と減数分裂
連鎖と遺伝的組換え・染色体地図
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.48~P.54
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
8 第8回 呼吸とエネルギー 好気呼吸と嫌気呼吸
電子伝達系
酸化と還元
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.55~P.63
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
9 第9回 動物 動物とは
組織・器官・器官系
栄養の消化と吸収
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.110~P.116
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
10 第10回 動物の刺激の受容と反応 感覚器と効果器
神経系の種類と機能
静止膜電位と活動電位
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.141~P.148
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
11 第11回 動物の体内環境の維持 体液の恒常性
自律神経系
内分泌系
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.149~P.156
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
12 第12回 動物の生体防御 生体防御にかかわる循環系と粘液担当細胞
生体防御システム
細胞性免疫・体液性免疫
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.165~P.173
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
13 第13回 生命の起源 生命の起源
リボザイムの発見とRNAワールド
原核生物の起源
真核生物の起源
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.198~P.205
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
14 第14回 進化のしくみ 自然選択
進化の要因と種の分化
突然変異による進化
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.216~P.223
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。
15 第15回 放射線生物学(2)
放射線と癌
放射線と医療
放射線の農業,産業への応用
放射線防護
放射線と生物に関するまとめ
教科書「鷲谷いづみ編,ライフサイエンスのための生物学改訂版(培風館)」P.224~P.232
パワーポイントおよび配布資料,LMSを通じて配布する電子ファイル。

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