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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2023/07/20 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Class
地域学入門A/地域学入門Ⅰ(神戸学入門)/Introduction to Regional Studies A
授業コード
/Class Code
A004212002
開講キャンパス
/Campus
有瀬
開講所属
/Course
共通教育科目/
年度
/Year
2023年度/Academic Year  
開講区分
/Semester
前期/SPRING
曜日・時限
/Day, Period
水4(前期)/WED4(SPR.)
単位数
/Credits
2.0
主担当教員
/Main Instructor
谷口 義子/TANIGUCHI YOSHIKO
科目区分
/Course Group
【共通教育科目】 〈リベラルアーツ領域〉/*** GENERAL EDUCATION COURSE *** 〈LIBERAL ARTS〉
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
谷口 義子/TANIGUCHI YOSHIKO 現代社会学部/Contemporary Social Studies
授業の方法
/Class Format
講義(対面授業)
授業の目的
/Class Purpose
◯この科目は、全学DPに示す「豊かな人間性や社会性を涵養するための広い教養を身につけ、幅広い知識を活用してさまざまな問題を発見し、それを解決する方策を導くことができるようになることとともに、相手の意見を理解することで、良好なコミュニケーションをとることができるようになる」ことを目指す。共通教育科目の「リベラルアーツ科目群・地域学分野」に属しており、授業のテーマは、大学が立地する神戸の街の歴史、文化、市民生活等を学ぶことである。
◯地域で社会・経済活動を行うにあたっては、その地域に関する知識や情報が必要不可欠である。加えて、地域に関する知識や情報の獲得には、そのバックボーンである歴史や地域の成り立ちについての理解が重要である。この授業では、主として神戸の都市変遷に関わる歴史的背景を学び、神戸の現在を理解し、未来のまちづくりを考える土台とする。
◯この科目の担当者は、15年以上にわって神戸市広報および兵庫県広報の企画・制作に携わっており、実務経験の豊富な教員である。加えて、神戸および兵庫県の地域学に関する書籍の執筆実績が豊富である。時には過去の具体例を挙げて、神戸の近代史や都市の成り立ちをわかりやすく解説する。
到 達 目 標
/Class Objectives
◯地域学とは何かについて理解し、自らと関わりのある地域に対して理解・関心を持つことができる。(知識)
◯神戸の現在とその発展過程についての知識をもとに、広い視野から神戸のまちづくりや都市のあり方について考えることができる。(知識)
◯新聞などのメディアから地域の情報を収集し、得た情報を整理・分析して総合的に地域の課題を発見・理解することができる。(態度・習慣)
◯授業で学んだ内容を基本情報として、200字程度の要約文を作成することができる。(技能)
授業のキーワード
/Keywords
摂津と播磨 西洋・東洋の文化 みなと神戸 地域の魅力と発展
授業の進め方
/Method of Instruction
◯パワーポイントとレジュメによる講義を中心に進める。理解度を測るために授業中に質疑応答を行う。不明な点があれば、積極的に質問をしてください。
◯決まったテキストは用いない。必要に応じてレジュメや資料を配布する。
◯授業への理解度を確認するために、授業時間内に小テストを5回行う。
履修するにあたって
/Instruction to Students
◯中学・高校で学んだ日本史の知識が授業理解に役立つ。予習として、中学・高校の日本史の教科書を再読していただきたい。また、神戸新聞や全国紙の地方版(神戸版など)を読む習慣をつけること。
◯授業を聞いて要点をメモし、ノートを作成すること。ノートは小テスト、期末テストのいずれも持ち込みできる。
◯履修人数によって授業計画を変更する場合がある。
授業時間外に必要な学修
/Expected Work outside of Class
◯授業ノートの整理と復習。毎回の授業でメモしたことを確認し、ノートを作成する。ノートは小テスト、期末テストのいずれも持ち込み可能。(目安として各回1〜2時間)
◯授業の中で、神戸の文化や歴史の理解に役立つ参考図書を紹介する。事後学習として読んで理解を深めてほしい。(目安として各回1〜2時間)
提出課題など
/Quiz,Report,etc
◯遠隔授業の場合は、期末試験の代わりに期末レポート(2000字以上)の提出を求める。
◯小テスト、期末試験、期末レポートのいずれも、解答例と総合評価を示してフィードバックする。
成績評価方法・基準
/Grading Method・Criteria
◯小テスト50%(授業理解と要約文の完成度)、期末試験50%(授業内容について設問する。解答は記述式) 
◯遠隔授業の場合は、期末試験の代わりに期末レポート50%(テーマの選定、資料の利用、テーマへの理解度、論述などを評価。2000字以上)
テキスト
/Required Texts
◯テキストの代わりに毎回、オリジナルのレジュメを配付する。
参考図書
/Reference Books
◯授業中に適宜紹介する。
No.
/Time
主題と位置付け
/Subjects and position in the whole class
学習方法と内容
/Methods and contents
備考
/Notes
1 第1回 ガイダンス 本講義のねらい、地域学とは何か、地域学の役割などについて理解するとともに、神戸市の概要を把握しよう。
2 第2回 神戸の地形と地理 地形や地理が地域形成にどのような影響を及ぼすのか。神戸市の自然環境や風土、地理について学ぶ。
3 第3回 摂津と播磨 神戸の成り立ちを歴史的な観点からとらえる。律令国の摂津と播磨からなる神戸の地域性を理解しよう。
4 第4回 須磨の文学風景 なぜ須磨が「源氏物語」や「平家物語」の文学作品の舞台となったのか。須磨の文学風景について考えてみよう。
5 第5回 中世建築の宝庫 神戸には意外に多くの中世建築が現存している。代表的な中世建築について学ぶと同時に、その文化的背景にも目を向けたい。
6 第6回 秀吉を癒した
有馬温泉
日本三古湯の一つに数えられる有馬温泉。その歴史をたどり、有馬温泉が愛された理由を考え、江戸時代の温泉観光の姿を学ぶ。
7 第7回 幕末・維新期の神戸 幕末の開国・開港によって神戸は大きな変化を遂げる。神戸開港の経緯と開港場の形成、近代都市への発展過程を理解する。
8 第8回 西洋・東洋の文化 神戸には旧居留地があり、南京町(チャイナタウン)と隣接している。神戸における西洋・東洋の文化移入とその発展について見ていく。
9 第9回 みなと神戸 神戸港の自然条件、特徴、機能、規模などについて学ぶ。また、現在進んでいる神戸港の再開発について理解する。
10 第10回 神戸の農漁業 神戸は人口150万を超える工業都市でありながら、近郊農業が盛んである。神戸の一次産業について学び、農漁業の未来展望を考える。
11 第11回 災害と復興の歴史 阪神大水害・神戸大空襲・阪神淡路大震災など、神戸市を襲った自然災害・戦災の歴史を振り返り、災害復興の歩みを学ぶ。
12 第12回 「都市山」としての
六甲山
神戸の大きな特徴に「山と海が近い」ことが挙げられる。神戸の都市発展と六甲山の関わりについて考えてみよう。
13 第13回 神戸とスポーツ 居留地を窓口として近代スポーツが移入した神戸。日本初の公式ゴルフ場やマラソン大会の開催など、近代スポーツの足跡をたどる。
14 第14回 ポートアイランド学 神戸学院大学があるポートアイランドは人工島として造成され、1981年に街開きした。本学のキャンパス立地に着目する。
15 第15回 都市イメージとは
何か
歴史・自然・地理・産業経済などの観点から多面的な視野を持つことで「神戸観」は大きく変わる。各自の神戸観をもとに地域のとらえ方を再考する。

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